鉄緑会は、東大受験専門塾を謳う学習塾で、東大合格に最も近い塾として知られています。入塾には、高水準の学力が求められる入塾テストに合格しなければなりません。しかし、指定校と呼ばれる無試験で入塾できる学校が存在しています。
基本的に無条件で入塾できるのは、中学1年生の4月だけです。それ以外の時期での入塾は指定校であっても入塾テストがあります。鉄緑会のカリキュラムは、中高一貫校の学生を対象とした6年間分を想定しています。徹底した先取り学習によって、中学3年間だけで中学から高校3年間分の範囲を終わらせるようです。
東大に進学したいなら鉄緑会は一つの近道です。ここでは、鉄緑会への入塾を優位にする指定校について解説します。また、入塾の参考に鉄緑会の特徴も合わせています。
- 指定校制度は、鉄緑会東京校のみ
- 東京校・大阪校共に在籍生は、高偏差値の中高一貫生
- 指定校は、年度によって入れ替わる可能性あり
- OB・OGの現役東大生が講師として登壇する
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鉄緑会東京校の指定校
鉄緑会東京校の指定校枠は15校です。開成・麻布・筑駒など、いずれも高偏差値の入学が困難な中学校になります。指定校であれば、無試験で鉄緑会に通塾することができます。もちろん、指定校以外に入塾テストでの選抜もあるため、指定校以外の学校でも通塾を諦める必要はありません。
指定校一覧
鉄緑会東京校の指定校15校
麻布、栄光学園、桜蔭、海城、開成、駒場東邦、渋谷幕張、渋谷渋谷、女子学院、聖光学院、筑大駒場、筑大附、豊島岡、雙葉、早稲田(2023年 現在)
指定校15校の合格者で、新中学1年生の4月入塾のみ無試験で鉄緑会に通えます。4月以外の場合、指定校であっても入塾テストを受けて一定の水準を満たしていなければ通えません。
指定校に関しては、年度によって変更する可能性があります。お茶大附・学芸大附・巣鴨・桐朋・武蔵も指定校でしたが現在は外れています。合格難易度ではなく、中学入試問題の難易度が指定校を決める上でのポイントになっているようです。
現在の指定校は、東京都・神奈川県・千葉県にある中高一貫校のみになります。
鉄緑会大阪校の指定校
東大受験専門塾を謳うためか、東京校1学年1,200人の在籍者に対し、大阪校は230人です。大阪校の特徴として、東京校に比べて、京都大学への進学をはじめ医学部医学科への進学希望者割合が多くなっています。中間的な立ち位置のクラスであっても、大阪大学医学部・神戸大学医学部の合格を勝ち取ります。
大阪校では、東京校のように指定校制度を設けていません。灘・洛南・神戸女学院であっても、全塾生が入塾テストを経て通塾しています。
指定校なし
鉄緑会大阪校に在籍している学校(一部抜粋)
灘、洛南、神戸女学院、甲陽、四天王寺、東大寺、高槻、西大和、洛星、附池田、神戸大附、大阪星光、清風南海、六甲学院、帝塚山、清風、北野、天王寺など
鉄緑会大阪校には、東京校のように指定校はありません、全ての入塾希望生が入塾テストを受けなければなりません。合格率などは公表されていませんが、有名進学校に在籍していなければほとんど合格できないようです。在籍者を見る限り、関西圏トップクラスの偏差値校しかいません。
鉄緑会に指定校以外で入塾するには
鉄緑会に指定校以外で入塾するには、入塾テストを受ける必要があります。過去問や倍率など、入塾テスト内容の詳細に関する公式発表はありません。合格した際は、オープンコース・レギュラーコースいずれかの通塾が許可されます。多くの塾生がレギュラーコースを目指します。
入塾テストの基本情報
- 料金:1回20,000円
- 科目:英語・数学(選択問題・記述問題)
- 日程:3月・6月・9月・12月の年4回
試験範囲は、鉄緑会の進度に合わせた内容になります。例えば、高校1年生で入塾テストを受けると、数学ⅠA・ⅡBの内容、英語高校全範囲が出題されます。
一度、不合格になっても次の試験日に再度チャレンジすることが可能です。実際に入塾したいという強い気持ちから、何度もチャレンジしている人がいます。指定校以外で入塾したい場合、しっかりとした対策が必要になります。
合格通知について
入塾テストの結果は、合格・不合格に関わらず全員郵送にて通知されます。合格の場合、1週間程度で電話連絡にて通知され、その後に合格通知が届きます。不合格の場合、電話連絡はなく、10日以内に不合格通知が届きます。
電話連絡が来る理由は、通塾日を決定するためのようです。「数学は○曜日、英語は○曜日ですが大丈夫でしょうか?」のようなやり取りが行われます。
入塾テストに関する口コミ①
数学は小問大集合(40~60問くらいだったかな)と記述数題。時間的には、小問は一問一分で解かないと間に合いませんが、難易度は問題番号が進むにつれ、徐々に上がっていき、簡単(本当に小問)、やや難(少し頭使う)、結構難(普通に手間取る) 記述は簡単です。英語は、簡単~やや手ごわい空欄補充問題などの小問がほとんどです。長文も一つか二つありました。こちらも、時間は足りません。
引用:Yahoo!知恵袋
英語・数学の2教科で合否を決定します。どちらか一方の科目を受講希望だとしても、両方の科目を受けなければならないようです。問題は、簡単なものから難解なものまで様々です。制限時間内に全ての問題を解くのは困難な試験になります。どこまで解き進められたかで、一定の合格水準とクラス分けの水準が定められているのでしょう。
入塾テストに関する口コミ②
塾が「入塾テストでは範囲等を意識していない生徒を選抜したい」と考えるのは、「そういう情報がなくても基準以上の点が取れる生徒が欲しい」という意味です。しっかり対策をしてやっと合格するような生徒がいても、まずついて行けませんから。
引用:インターエデュ
基本的に入塾テスト内容は、非公表です。同じ年度に複数回受験している人もいることから、毎回試験内容が異なっていることも分かります。口コミの中には、半分くらいしかできなかったけど合格していたという書き込みもありました。
入塾テストに関する口コミ③
数学のみ、問題集を手に入れて対策しましたが、実際の入塾テストは問題集よりずっと簡単だったと言っていました。ただ、計算問題は間違えを誘発するような、複雑なものが多かったそうです。計算できちんと取れるかは、かなり見られてる気がします。
引用:インターエデュ
試験対策として、在籍生からテキストを借りて入塾テストの勉強をしている人がいるようです。現実的な試験対策のように思えますが、口コミを見る限り鉄緑会テキストと入塾テストは相関していません。
クラス編成
校内模試によってレベル別に細かくクラスが分けられるため、近いレベルの人たちと一緒に授業を受けられる。
引用:塾ナビ
鉄緑会のクラスは、大きく2つに分かれます。まず、オープンコースと呼ばれる1クラス30人程度で東大を目指す選抜コースです。ほとんどの塾生がオープンコースに在籍することになります。
次に、レギュラーコースと呼ばれる1クラス18人程度で学力別クラス編成で東大をめざす超少数精鋭の特別選抜コースです。年に2回実施される塾内模試の結果次第で、オープンコースとレギュラーコースの入れ替えがあります。
高校になるとコースは廃止され、完全学力別のクラス編成になります。
鉄緑会の講師
鉄緑会は高校生の時に通っていた塾でした!受験時代にお世話になってきた恩返しをしたいと思い、鉄緑会を選びました。
引用:t-news
鉄緑会を卒業した先輩が講師として戻って来ます。日本の学力最高峰である東京大学理科Ⅲ類へも毎年のように合格者を輩出しているため、その中からも講師を招聘します。塾には、中学1年生の頃から面倒を見てもらった恩もあり、前向きに引き受けて全力で塾生の学力向上に尽力してくれるようです。
鉄緑会に向いている人
2024年 鉄緑会東京校 東京大学合格者 | |
理科一類 | 214 名 |
理科二類 | 71 名 |
理科三類 | 44 名 |
文科一類 | 74 名 |
文科二類 | 50 名 |
文科三類 | 29 名 |
2024年 鉄緑会東京校 国公立医学部合格者 | |
京都大学 | 11名 |
東京医科歯科大学 | 47名 |
千葉大学 | 51名 |
東北大学 | 19名 |
横浜市立大学 | 18名 |
筑波大学 | 15名 |
その他国公立大学医学部 | 179名 |
鉄緑会に向いている人は、どうしても東京大学に合格したいという意思が固い人です。中学1年生から、東京大学合格に向けて敷かれたレールをしっかり走り切れば合格の可能性が高まります。しかし、通塾中は膨大な量の課題が出ます。課題をこなすには、学校・塾以外の時間をほとんど捧げなければなりません。
また、鉄緑会は東京大学以外に医学部医学科の合格者が多いのも特徴です。東京大学進学同様に、絶対に医者になりたいという意思が固い人にも向いています。
鉄緑会に向いている人は、以下のタイプになります。
- 東京大学に絶対合格したい人
- 学力に自信がある人
- 膨大な課題をこなす覚悟がある人
- 模試でライバルと切磋琢磨したい人
鉄緑会に向いていない人
鉄緑会に入塾すると、基本的に24時間365日勉強のことで頭がいっぱいになります。塾の課題に加えて、学校の課題・テストなどを同時にこなさなければなりません。学校・塾・部活を並行することはほとんど不可能でしょう。
鉄緑会に向いていない人は、以下のタイプになります。
- 東京大学・医学部医学科以外の進学を志望する人
- 学力に自信がない人
- 部活を辞めたくない人
- 学校の課題が多い人
鉄緑会に向いていない人はコーチングサービスも
鉄緑会が向いていない人には、コーチングサービスの受講がおすすめです。
コーチングサービスでは、講師がマンツーマンで生徒一人一人に合った学習カリキュラムをくみ、その進捗を細かく管理します。講師と生徒の一対一の授業なので、生徒には質問しやすい環境が整っており、講師からのきめ細やかな指導が期待できます。勉強以外のことにも力を注ぎたい人でも、勉強とそれ以外のバランスを考えながら自分のペースで勉強できます。
コーチングサービスにおいて重要なのは、講師の質です。講師自身が高水準の学習計画を立ててそれを実行し、成功した経験がなければ、生徒に効率的な学習方法を教えることは難しいでしょう。
講師の質で選ぶコーチングサービスならオンライン家庭教師東大先生
オンライン家庭教師東大先生で教える先生は、全員東京大学(大学院)卒業・在籍中の先生です。在籍するすべての先生が定期試験対策から難関校の受験指導まで、幅広い内容を教えられます。指導力の質なら、他塾には負けません。
入塾に関して、鉄緑会のような入塾テストは行いません。誰でも、東大生から指導を受けることが可能です。要望があれば、鉄緑会並みの東大進学に向けた学習指導ができます。
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鉄緑会の指定校まとめ
鉄緑会の指定校に関する解説はいかがだったでしょうか。噂通り、最も東大合格に近いと言っても過言ではない塾です。しかし、全ての人に門戸が開かれているわけではありません。難関中高一貫校に合格して指定校枠を獲得するか、英語・数学の入塾テストを合格する必要があります。また、合格後も膨大な量の課題をこなし続けなければなりません。
将来、東京大学に絶対合格するという意気込みがなければ、入塾・通塾は難しいでしょう。東京大学進学の近道は、鉄緑会だけではありません。オンライン家庭教師 東大先生であれば、鉄緑会に近いメソッドで指導が受けられます。東京大学に合格した先輩が、あなただけのために、合格への最短ルートを示してくれます。