都内屈指の伝統校の1つとされる都立昭和高校。「私服での通学が可能」という自由な校風に加えて、教育システム・部活動の両方に力を入れており、毎年多くの受験生から高い人気を集めているため、偏差値・倍率が気になる受験生も多いのではないでしょうか?
本記事では、都立昭和高校の偏差値・倍率を紹介するとともに、受験突破のための入試対策・勉強方法について解説していきます。
校風についての評判・口コミ、部活動の活動実績についてもまとめていますので、都立昭和高校への受験を考えている人はぜひ最後までチェックしてみてください。
- 都立昭和高校は開校70年以上の歴史を持つ伝統校
- 都立昭和高校の偏差値は60で、倍率は1.78~1.82倍
- 都立昭和高校は1年生次からキャリア教育に基づいた進路指導・校外学習を実施
- 都立昭和高校は運動部・文化部問わず大会出場実績を持つ部活が多い
- 都立昭和高校の校風は自由度が高く、真面目で明るい生徒が多い
- 都立昭和高校の入学試験対策なら東大先生!
都立昭和高校の学校概要
昭和公園・昭和記念公園をはじめ、多彩な教育施設が立ち並ぶ昭島市東町にある都立昭和高校。2018年には創立70周年を迎えた、長い歴史を誇る伝統校です。「二兎を追い、二兎を得る」という目標のもと、生徒一人ひとりの自己実現のために切磋琢磨しています。
教室と職員室、赤本コーナーや進路情報コーナーなどをつなぐ「白馬ラウンジ」は、都立昭和高校のシンボルともいえる施設。教員・生徒・情報がより近くつながり、進路実現をサポートする環境が整っています。
都立昭和高校の学校概要は以下のとおりです。
学科 | 普通科 |
所在地 | 東京都昭島市東町2-3-21 |
アクセス | JR青梅線「東中神駅」より徒歩約8分 |
都立昭和高校の偏差値・倍率は?
東京都内でも歴史ある学校の1つといえる都立昭和高校。多くの受験生が集まる学校だからこそ、受験対策をする際には志望校の偏差値・倍率などのデータを分析し、自分の今の学力との差・目標とする成績などを理解しておくことが大切です。
ここからは、都立昭和高校の偏差値・倍率を分析していきます。
偏差値は60と少し難しめ
都立昭和高校の2024年の偏差値は60です。※1
一般的に偏差値の平均は50であり、偏差値60の成績は上位15.87%前後の位置付けになります。つまり、受験生が1,000人いた場合、158.7位前後の成績であることが必要です。
数字だけ見ると「かなり難しい」とまでは言えませんが、実際には受験者の人数・学力によってはハイレベルな戦いになる可能性も。確実に合格ラインに乗るためにも、しっかり学力をアップさせておくことが大切です。
※1…参照:【2024年】東京都内の高校偏差値ランキング|国立・都立・私立高校まで一挙紹介
倍率は1.78~1.82と平均的だが要注意!
都立昭和高校の倍率は1.78~1.82倍です。一般的に高校受験の倍率は公立で1.1~1.5倍程度とされています。
数字だけだと平均より少し上の位置付けに見えますが、倍率は年度によって大きな波があるため油断は禁物!
過去3年間の倍率の推移については、以下のとおりです。
年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
実質倍率 | 1.41倍 | 男子:1.87倍、女子:1.73倍 | 男子:1.82倍、女子:1.78倍 |
特に2023年までの東京都立高校入学試験は一部移行措置があったものの「男女別定員制」となっており、男子・女子で個別に定員を設けたうえで選抜を実施していました。
しかし、2024年からは選抜形式を問わず「男女合同選抜」に完全移行。
ゆえに、これまで合格ラインを超える好成績を取っていたとしても、性別によって不合格となることはなくなるため、今後はよりハイレベルな戦いになることが予測されるでしょう。
都立昭和高校に合格するための試験対策・偏差値アップの勉強法
都立昭和高校は偏差値・倍率の高さに加え、試験制度の変更も相まって今後の受験は激戦となる可能性も。だからこそ、試験内容や問題の出題傾向をおさえて計画的に対策していくことが大切です。
ここからは、試験内容・問題の出題傾向を踏まえて、都立昭和高校に合格するために重要な試験対策・勉強方法を解説していきます。
試験内容
都立昭和高校をはじめ、都立高校入試で用意されている試験区分は「推薦に基づく入試(推薦入試)」と「学力試験に基づく入試(他県でいう一般入試枠)」の2つ。
それぞれ選抜方法が異なるため、自分が有利になる選抜方法を採用している試験区分を活用してみましょう。
推薦に基づく選抜
都立昭和高校における「推薦に基づく選抜」では、調査書・面接・小論文の3つの総合成績によって合否が決まります。
都立昭和高校を第一志望とする生徒のみが対象となりますが、一般的な高校入試にて課される学力試験がないのが特徴。ペーパーテストの点数よりも、伝える力・コミュニケーション能力で勝負したい人向けの試験区分といえるでしょう。
学力検査に基づく選抜
都立昭和高校をはじめ、都立高校入試の「学力検査に基づく選抜」では、募集人員の状況に応じて「第一次募集(分割前期募集)」と「第二次募集(分割後期募集)」の2回の試験が行われます。
調査書・学力検査で合否が決まり、比率(調査書:学力検査)は、第一次募集が「3:7」第二次募集が「4:6」です。
また、第一次募集は5教科(国・英・数・社・理)、第二次募集は3教科(国・数・英)と教科数が異なる点には注意しましょう。
試験対策・勉強のポイント
試験区分によって内容がガラリと変わる、都立昭和高校の入試。ここからは、そんな都立昭和高校の入試を突破するための対策・勉強のポイントを学力検査・小論文・面接の3つに分けて解説していきましょう。
学力検査
学力検査の突破ポイントとしては、国・英・数を問わず「複雑な情報を落ち着いて整理・記述する力」をどれだけ身に着けられるかが重要になります。
国語
国語については、漢字・小説・説明的文章・対談の4つが出題される傾向に。漢字の読み書きの難易度は標準レベルで、対談も会話内容を整理できれば正しい選択肢を導き出せるため、時間をかけずに解きたい分野といえます。
また、説明的文章では例年200字程度の作文も出題。問題文の条件に沿った文を書く練習をするとともに、練習問題を通して各段落における筆者の主張を整理することに慣れておきましょう。
英語
英語については、例年リスニング問題・短文の記述問題・長文読解(対話文・物語)が出題。1題あたりの文章量が600語前後とそこそこ長いため、普段の勉強で長文に慣れていないと答えのヒントを探すだけで疲労してしまうでしょう。
問題を解くにあたって「問題文に書かれた指示語・代名詞が何を表しているのか?」「この行動は誰がしたものか?」を矢印やマークなどをつけて整理する習慣をつけることで、より素早く正解できるようになりますよ。
数学
数学については、計算問題・文章題・二次関数・図形(平面・空間)が多く出題される傾向に。計算問題を中心とする小問集合は基礎問題ばかりなので、確実に正答できるようにしましょう。
合否を大きく左右する点は、頻出問題である二次関数・図形です。図形・関数の基本的な法則を踏まえ、問題文に記載されている情報の関係性を正しく把握することが大切。過去問で練習する際には、問題文の情報を図・式でまとめるようにしてみましょう。
小論文
「推薦に基づく入試」にて出題される小論文は、その年の時事問題や環境問題に絡んだテーマ・資料が採用される傾向に。年度によっては資料を参考にしながら具体策を述べるという少し難しめの問題も出題されています。
解答には、文章・グラフの情報を整理する力が何より重要!日頃から文章やデータを分析し、要点を掴むことに慣れておきましょう。都立昭和高校の公式ホームページの「学力検査問題等」には、これまで出題された小論文の問題が掲載されていますので、練習の際にはぜひ活用してみてください。
面接
小論文と同様、都立昭和高校の「推薦に基づく入試」で課される面接は、個人面接が基本。
志望理由や「入学してから頑張りたいことは?」「どのような部活に入りたいか?」などの学生生活に関する質問はもちろん、自分の長所・短所を答えてから「自分の長所をどんな場面で活かしていきたいか?」といった少し変化球的な質問をされることもあります。
面接対策をする際には、学校のホームページやパンフレットに書かれた内容をそのまま用いるのではなく、参照した学校情報をもとに、自分が気になった点・気になった理由を自分らしい言葉でまとめてみてください。
部活動に関する話は、より追求した質問(例:野球部への入部志望者であれば「好きな野球選手は?」「その野球選手の好きなところは?」といった内容)へつながる可能性もあるため、しっかり回答を用意しておきましょう。
試験対策をするなら『東大先生』におまかせ!
都内有数の進学校の1つであり、偏差値・倍率の高さから分かるように、多くの受験生から注目されている都立昭和高校。大勢の受験生との戦いの中で合格を勝ち取るためには、日頃から受験を見据えた効率的な試験対策を進めていくことが大切です。
都立昭和高校への受験を考えている人のなかには「頑張ってもなかなか成績が上がらない」「どうやって勉強を進めていけばいいかわからない…」とお悩みの学生もいるかもしれませんね。
そんな勉強の悩みも『東大先生』なら大丈夫!
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都立昭和高校の魅力
偏差値・倍率のどちらもそこそこ高く、受験で合格を掴むためにはかなりの勉強が必要になる都立昭和高校。多くの受験生から注目される、都立昭和高校の魅力とは何なのでしょうか?ここからは、都立昭和高校の特色・魅力について紹介していきます。
きめ細かい英語教育・国際交流
都立昭和高等学校は英語教育・国際交流に力を入れている点が特徴の1つ。東京都から生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上を図るための英語教育を推進する「英語教育研究推進校」にも指定されています。
1年生の段階から、生徒一人ひとりがオンラインで外国人と直接会話する「オンライン英会話」を実施。2022年度からは夏季休業を活用し、希望者によるオーストラリア語学研修も行っています。現地の高校での研修やホームステイ経験などを通して「生きた英語」に直接触れられる点が魅力といえるでしょう。
キャリア教育を重視した進路指導
生徒一人ひとりの自由な人生設計・進路選択を可能とするために、都立昭和高校ではキャリア教育も充実させている点も魅力です。1年生の段階では日本各地の大学や資料館、裁判所や駐屯地などを中心に、多彩な施設への校外学習に参加し、可能性を広げる進路指導を実施しています。
受験が視野に入ってくる2・3年生には、大学の模擬授業の受講や志望理由書・面接の指導などといった、より具体的な進路指導へとステップアップ。少しずつ自分の「進みたい道」を明確化していき、生徒一人ひとりの進路に合わせたサポートを行っています。
都立昭和高校は部活も強い?部活動の種類・活動実績を紹介
都立昭和高校は教育カリキュラムだけでなく、部活動の活発さも高い注目を集めています。運動部・文化部を問わず多彩な種類があり、なかには大会への出場・入賞経験がある部活も。
ここからは、そんな都立昭和高校が誇る部活動の種類・活動実績をご紹介します。
男子バレーボール部
都立昭和高校の男子バレーボール部は、高校から始めた初心者を中心としたチーム。都大会上位進出を目指し「つとむれば必ず達す」の言葉とともに、朝練やトレーニング・練習試合などの小さな努力を積み重ねています。2023年1~2月に行われた冬季都立高校大会ではベスト8(ブロック準優勝)という成績を収めました。他にも以下のような活動実績があります。
年度 | 活動実績 |
---|---|
2022年度 | 夏季都立高校大会 ベスト32 全日本選手権予選 ベスト72 新人大会(一次大会) ベスト60 |
2023年度 | 冬季都立高校大会 ベスト8 関東大会予選 ベスト72 全国高校総体予選 ベスト80 |
男子ソフトテニス部
男子ソフトテニス部は「己で己を磨く」をモットーに、基礎からの丁寧な指導のもとで部員同士が切磋琢磨しているのが魅力。時にはプロを呼んでの指導・練習も行っており、関東大会への出場経験もあります。主な活動実績は以下のとおりです。
年度 | 活動実績 |
---|---|
2022年度 | 関東選手権大会 出場 関東大会団体予選 5位入賞 |
2021年度 | インドア大会(団体戦) ベスト16 国公立大会(団体戦) 第3位 インターハイ団体予選 ベスト16 ミズノ所属元全日本チャンピオン・小林幸司氏による指導 |
水泳部
水泳部は、昭和公園スポーツセンターのプールを拠点として活動している部活です。元オリンピック選手による指導のもと、関東インターハイを目指してベストタイムの更新を続けています。主な活動実績は以下のとおりです。
年度 | 活動実績 |
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2023年度 | 高体連三多摩大会(100m平泳ぎ・自由形) 第5位入賞 西東京国公立大会(女子100m・200m平泳ぎ)第3位、(男子400m自由形)第8位 |
2022年度 | 西東京国公立大会(男子100m平泳ぎ) 第7位入賞 |
演劇部
都立昭和高校の演劇部は校内・校外での演劇練習だけでなく、他校の演劇部との交流も積極的。2024年4月には、第32回六本木俳優座劇場『はいすくーるドラマすぺしゃる』にて、中屋敷法仁原作の『贋作マクベス』で出場するなど、多彩なコンクール・劇場にて演劇を披露しています。主な活動実績は以下のとおりです。
年度 | 活動実績 |
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2024年度 | 六本木俳優座劇場『はいすくーるドラマすぺしゃる』出演 |
2022年度 | 八王子ユースシアター2022 出演 第7回HAMURAメリーリボン演劇祭 出場 第9回東京都高等学校短編演劇発表会 出場 春の演劇フェスティバル 生上演 第26回ドラマフェスタin入間 VTR出演 |
2021年度 | 第3回高校生ドラマリーディング演劇祭 最優秀賞 東京都高等学校演劇コンクール多摩南地区大会 奨励賞 |
美術部
美術部は、放課後を中心に部員が自由に絵画制作を行う部活。部員の増加によりクロッキー会も実施しており、東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会「中央展」にも参加しています。主な活動実績は以下のとおりです。
年度 | 活動実績 |
---|---|
2023年度 | 東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会「第33回 中央展」に参加 |
2022年度 | 東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会「第32回 中央展」に参加 |
2021年度 | 東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会「第31回 中央展」に参加 |
都立昭和高校の評価・口コミ
学業・部活動のどちらにおいても高い注目度を誇る都立昭和高校ですが、実際の校風や評価はどうなのでしょうか?ここからは実際の在校生・卒業生の都立昭和高校の評価や口コミをご紹介します。
- 「自由な校風で生徒同士仲が良い」
- 「部活動の種類が多く、新しく部活を作ることもできるから、やってみたいことに挑戦できる」
- 「勉強のサポートが手厚く、早くから大学受験を意識できる」
- 「スマホ利用・制服自由など、きつい校則がない自由な学校」
- 「さまざまな性格の生徒がいるが、みんな優しくて仲が良い」
- 「部活・進学・学生生活のどれもが高い水準。真面目な学生にはぴったり」
在校生・卒業生の実際の口コミを見てみると、真面目で優しい生徒が多く、自由度の高い校風が気に入っているという声が多い傾向に。学生生活のサポートも手厚いため、ハイレベルな大学への進学を目指す人はもちろん、学生生活の中で自分のやりたいことに挑戦したい人にもおすすめできるでしょう。
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都立昭和高校は国公立・難関私立大学への進学だけでなく、多彩な学校行事・キャリア教育を重視した進路指導などといった、生徒一人ひとりが持つ「可能性」を広げる教育プログラムを実践し続けている進学校。
部活動の強さ・自由な校風なども相まって受験生からの評価も高いことから、実際の受験ではハイレベルな戦いが予測されます。
これから受験を控えている学生のなかには「今の勉強方法で大丈夫かな?」「友達はどんどん成績がアップしているのに…」と不安になっている人もいるかもしれませんね。
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