広大なキャンパスと、横浜の歴史と伝統に基づいた教育カリキュラムを展開している横浜国立大学。社会で活かせる学問を修得し、学生が自身の興味・関心に合わせて専門分野について研究できるとして、多くの学生から注目されています。人気の国立大学だからこそ、受験生のなかには「横浜国立大学の偏差値や受験難易度が知りたい!」という人は多いことでしょう。
そこで今回は、横浜国立大学の偏差値・倍率について紹介するとともに、各学部の出題科目や対策方法も解説していきます。横浜国立大学への受験を考えている人はぜひチェックしてみてくださいね!
- 横浜国立大学は教育・経済・経営・理工学・都市科学という5つの学部を持つ国立大学
- 横浜国立大学の偏差値は57~67.5、倍率は1.7~5.1倍と学部によって大きく差がある
- 共通テストにおける横浜国立大学のボーダーラインは72~80%
- 横浜国立大学は就職にも強く、教員・民間企業への就職率が高い
- 横浜国立大学は興味・関心に合わせて積極的に勉強できる校風で、真面目な生徒が多い
- 横浜国立大学への受験対策なら『東大先生』!
横浜国立大学の学校概要
横浜市民の憩いの場である常盤公園の傍に位置する、広大なキャンパスが特徴的な国立大学が「横浜国立大学」です。貿易や商工業で栄えた横浜の歴史と伝統に根ざしており、教育・経済・経営・理工学・都市科学という社会で役立つ分野の学習と研究を通して、社会の福祉と発展に貢献することを目標としています。
国際色が豊かで、海外留学生も毎年数多く入学しているのも特徴です。海外留学生向けの英語による学部プログラム「YOKOHAMAソクラテスプログラム」が2024年4月から新しくスタート。教育理念の1つである「国際性」の基盤として国際戦略推進機構 英語教育部も設置しており、目的・習熟度に合わせた日本人学生向けの英語指導も実施しています。
学部 | 教育学部・経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部 |
生徒数 | 合計7,212名(男子:5,149名、女子:2,063名)※2023年5月1日現在 |
所在地 | 横浜市保土ヶ谷区常盤台79番1号 |
アクセス | 相鉄・JR直通線「羽沢横浜国大駅」から徒歩約15分 |
横浜国立大学の偏差値・倍率を徹底解説!
社会で活きる実用的な分野の学習・研究ができる横浜国立大学は、毎年多くの受験生がチャレンジする人気の国立大学。だからこそ、受験を考える際には志望校の入試データをしっかり把握したうえで、学習を進める必要があります。ここからは、横浜国立大学の偏差値・倍率などの入試データについて解説していきます。
横浜国立大学の偏差値は57~67.5とかなりハイレベル
2024年度の横浜国立大学の偏差値は57~67.5とかなりハイレベルです。志望する学部によって数値に大きく差が出ており、特に経済学部・経営学部は、コース・入試日程によっては67.5という高い数値を出しています。
ちなみに、受験者が1,000人いた場合の偏差値70が上位2.28%(上位22.8位前後)の成績を取れるほどの学力を持っていなければいけません。横浜国立大学の経済学部・経営学部についても、成績トップクラスの受験生と戦えるほどの学力が必要になってくるでしょう。
各学部の2024年度の偏差値については以下のとおりです。
学部名 | 2024年度の偏差値 |
---|---|
経済学部 | 60.0~67.5 経済一般:62.5~67.5 経済DSEP:60.0~67.5 経済LBEEP:65.0~67.5 |
経営学部 | 62.5~67.5 経営一般:65.0 経営DSEP:62.5~67.5 |
教育学部 | 53.0~56.0 学校教員養成課程/言語・文化・社会系教育コース:56.0 学校教員養成課程/自然・生活系教育コース:56.0 学校教員養成課程/芸術・身体・発達支援系教育コース:53.0~56.0 |
理工学部 | 55.0~62.5 機械 機械工学:57.5~60.0 機械 材料工学:55.0~60.0 機械 海洋空間のシステムデザイン:57.5~60.0 化学 化学・化学応用:57.5~57.5 化学 バイオ:57.5~60.0 理数 数理科学:57.5~62.5 数物 物理工学:60.0~62.5 数物 電子情報システム:57.5~62.5 数物 情報工学:57.5~62.5 |
都市科学部 | 57.5~65.0 都市社会共生:60.0~64.0 建築:62.5~65.0 都市基盤:57.5~60.0 環境リスク共生:57.5 |
横浜国立大学の倍率は1.7~5.1と学部によって大きく変動!
2024年度の横浜国立大学の倍率は1.7~5.1と、偏差値と同様に学部によって大きく変動しています。特に経済学部は総合型選抜を含めると3.2~5.1倍と群を抜いて高め。一般的に国立大学の平均倍率が3.8倍とされていることからも、実際の入試ではかなりの激戦区といえるでしょう。各学部の2024年度の倍率については、以下のとおりです。
学部名 | 2024年度の倍率 |
---|---|
経済学部 | 一般選抜:3.6倍 一般(前期日程):2.7倍 一般(後期日程):5.1倍 総合型選抜(旧 AO入試):3.2倍 |
経営学部 | 一般選抜:3.5倍 一般(前期日程):3.5倍 一般(後期日程):3.4倍 |
教育学部 | 一般選抜:1.7倍 総合型選抜(旧 AO入試):4.3倍 |
理工学部 | 一般選抜:3.0倍 一般(前期日程):2.9倍 一般(後期日程):3.1倍 総合型選抜(旧 AO入試):2.5倍 |
都市工学部 | 一般選抜:3.7倍 一般(前期日程):3.4倍 一般(後期日程):4.3倍 総合型選抜(旧 AO入試):3.0倍 |
横浜国立大学の偏差値・倍率の推移
横浜国立大学の偏差値の推移については、学部や資料によって多少違いはありますが、おおむね57~65前後で落ち着いている傾向にあります。倍率の推移については、経営学部が2023年度から総合型選抜を実施していないためか高くなっている傾向に。
2023年度入試ではどの学部も倍率が上がったこともあってか、2024年度入試では少し落ち着きを見せました。しかし、倍率が落ち着いた年の翌年は倍率が跳ね上がる傾向にあるため、受験を考えている人は要注意ですよ!過去3年間の横浜国立大学の倍率の推移は以下のとおりです。
学部名 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
経済学部 | 一般選抜:3.6倍 総合型選抜:3.2倍 | 一般選抜:5.2倍 総合型選抜:2.4倍 | 一般選抜:2.2倍 総合型選抜:19.0倍 |
経営学部 | 一般選抜:3.5倍 | 一般選抜:4.2倍 | 一般選抜:3.2倍 総合型選抜:33.0倍 |
教育学部 | 一般選抜:1.7倍 総合型選抜:4.3倍 | 一般選抜:2.2倍 総合型選抜:4.8倍 | 一般選抜:1.9倍 総合型選抜:5.1倍 |
理工学部 | 一般選抜:3.0倍 総合型選抜:2.5倍 | 一般選抜:3.0倍 総合型選抜:2.7倍 | 一般選抜:2.5倍 総合型選抜:2.3倍 |
都市工学部 | 一般選抜:3.7倍 総合型選抜:3.0倍 | 一般選抜:3.4倍 総合型選抜:3.3倍 | 一般選抜:3.2倍 総合型選抜:2.5倍 |
横浜国立大学の共通テストでのボーダーライン
大学受験を突破するために必要となる「大学入試共通テスト」ですが、横浜国立大学の場合のボーダーラインは72~80%とされています。特に経営学部については、ほぼ80%以上の得点率が必須となるため、合格を勝ち取るためには基礎から応用までしっかり対策をしておかなくてはいけません。
大学入試共通テストにおける横浜国立大学の各学部のボーダーラインは以下のとおりです。
学部名 | 共通テスト得点率 |
---|---|
経済学部 | 73~81% |
経営学部 | 77~80% |
教育学部 | 63~72% |
理工学部 | 72~82% |
都市工学部 | 74~82% |
過去の入試データから見る試験当日の合格点・足切り点
横浜国立大学の過去の入試データを見てみると、試験の合格最低点は全学部において「満点の61~65%程度」となっています。受験する学科・コースによっては7割近くが合格最低点になっている場合も。そのため、足切り点は「合格点の6割未満」と言ってよいでしょう。
学部名 | 2024年度の合格最低点 (※()内は満点) |
---|---|
経済学部 | 1,049.80点(1,700点) |
経営学部 | 757.60点(1,700点) |
教育学部 | 言語・文化・社会系教育コース:906.60点(1,300点) 自然・生活系教育コース:880.20点(1,300点) 芸術・身体・発達支援系教育コース(音楽専門):774.60点(1,300点) 芸術・身体・発達支援系教育コース(美術専門):761.20点(1,300点) 芸術・身体・発達支援系教育コース(保健体育専門):850点(1,300点) 芸術・身体・発達支援系教育コース(心理学専門):809点(1,300点) 芸術・身体・発達支援系教育コース(特別支援教育専門):849.60点(1,300点) |
理工学部 | 機械工学:1,291点(2,100点) 材料工学:1,279.20点(2,100点) 海洋工学のシステムデザイン:1,260点(2,100点) 化学・化学応用:1,225.20点(2,100点) バイオ:1,275.80点(2,100点) 数理科学:1,315.80点(2,100点) 物理工学:1,250.60点(2,100点) 電子情報システム:1,294.40点(2,100点) 情報工学:1,392.60点(2,100点) |
都市科学部 | 都市社会共生学科:1,002点(1,400点) 建築学科:1,449.60点(2,100点) 都市基盤学科:1,225.40点(2,100点) 環境リスク共生学科:1,266.60点(2,100点) |
横浜国立大学の各学部の特徴・試験内容
横浜国立大学には多彩な学部があり、それぞれ研究内容や取得できる資格、試験内容などが異なります。ここからは、横浜国立大学の各学部の特徴と試験内容について紹介していきましょう。
横浜国立大学が誇る各学部の特徴(2024年5月現在)
まずは、横浜国立大学が誇る各学部の特徴について紹介!学部ごとで取得・挑戦可能な資格についても解説していますので、受験しようか考えている人はぜひチェックしてみてください。
経済学部
横浜国立大学の経済学部は、大学が創立した1949年から存在する歴史ある学部です。100年もの歴史と伝統に基づいた理論と実務のバランスが取れた教育カリキュラムが特徴。経済学の基礎をしっかり定着したうえで、ミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学などの近代経済学や政治経済学といった専門分野を学生が関心に合わせて選択できるようになっています。
2021年4月からは、専門性と情報処理・統計分析能力を両立した「Data Science EP」と、経済学や法学・政治学をベースにデータサイエンスの基礎を幅広く修得し、課題解決を担う人材を育成する「Lawcal Business Economics EP」という2つの教育プログラムを開設しています。
経営学部
経営学部は、マネジメント・アカウンティング・マネジメントサイエントという経済学の3つの領域を基礎から段階的かつ横断的に修得していく学部です。データ分析テクノロジーを課題解決・事業創造に活かすビジネスリーダーの育成を目指す「DSEP」を開設。
多彩な情報を活用し、グローバルな視点から「経営」を考えられるカリキュラムを実践しています。同大学の経済学部との連携による教育プログラムも用意されていますよ。
教育学部
横浜国立大学の教育学部は、神奈川県内唯一の国立大学教員養成系学部として、地域や世界と連携した実践的・先進的なカリキュラムを揃えている学部です。学生が自身の関心や進路に合わせて選べる3つのコースと14種類の専門領域を設置しており、全てのコースにおいて「小学校教諭一種免許状」の取得が義務付けられています。
大学での知識を現場で実践した活動を大学の単位として認定する「学外活動・学外学習」の制度も採用。役所や学校、子ども向け講座の実施などといったボランティア活動を通して、社会的・教育的な実践力を養います。
- 小学校教諭一種免許状
- 中学校教諭一種免許状/二種免許状(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語)
- 高等学校教諭一種免許状(国語・書道・地理歴史・公民・数学・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・英語)
- 特別支援学校教諭一種免許状(知的障がい者・肢体不自由者・病弱者)
- 特別支援学校教諭二種免許状(知的障がい者・肢体不自由者)
理工学部
横浜国立大学の理工学部は、機械・材料・海洋系学科と化学・生命系学科、数物・電子情報系学科の3つの学科から構成されている学部です。各学科では異なる専門教育に対応した10種類の教育プログラムが用意されています。
入学時から早期の段階で専門基礎科目を身に付け、学生が自身の関心に合わせて専門教育を受けるカリキュラムが特徴です。理学系科学者や工学研究者・技術者の育成を目指しています。
- 中学校教諭一種免許状(数学・理科)
- 高等学校教諭一種免許状(数学・理科)
- 甲種危険物取扱者受験資格
- 電気主任技術者
都市科学部
都市科学部は「これからの都市はどうあるべきか?」というテーマをもとに、社会が抱える課題へ科学的に取り組んでいく、2017年4月に新設された学部です。都市の社会・文化の創出と発展に不可欠な人文社会科学を学ぶ都市社会共生学科や、暮らしを担う建築・都市環境を学ぶ建築学科をはじめ「都市の未来づくり」をヒト・建物・環境・文化などといった多彩な分野から学べます。
- 社会調査士
- 一級・二級・木造建築士試験受験資格
- 測量士補
- 技術士補
横浜国立大学の各学部の試験内容
横浜国立大学には、人々の暮らし・社会を支える多彩な分野の学問を深められる学部が揃っており、学部ごとに試験内容が異なります。ここからは、横浜国立大学の2024年度募集要項の内容をもとに、各学部の試験内容について紹介していきます。
経済学部
経済学部の入試では、一般選抜・総合型選抜のどちらにおいても大学入学共通テストが課されているのが特徴です。文理どちらの科目からもバランスよく出題されるため、偏差値・倍率の高さも相まってしっかり対策しておかなくてはいけません。
選抜形態 | 選抜内容 |
---|---|
一般選抜 | 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 個別学力検査等(数・外国語) |
総合型選抜 | 【第1次選抜】 書類選抜 【第2次選抜】 面接試験 【最終選抜】 大学入学共通テスト(国・数・外国語) |
経営学部
経営学部の入試では、一般選抜では総合的な学力、学校推薦型では経営・経済に関する関心の深さや思考力を重視してチェックされる傾向にあります。小論文および面接では、社会科学や企業経営などに関するテーマで行われるため、普段から身近なニュースに目を向けておくことが大切です。
選抜形態 | 選抜内容 |
---|---|
一般選抜 | 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) 個別学力検査等(数学・外国語) |
学校推薦型選抜 | 小論文 面接試験 |
教育学部
教育学部の入試では、一般選抜・総合型選抜・学校推薦のどの選抜形態においても「教育」に関する受験者の関心の深さを問われる選抜内容になっています。特に音楽・美術・保健体育専門領域の受験者については、自身が専門とする分野に対するスキルの高さについてもチェックされるため注意しましょう。
選抜形態 | 選抜内容 |
---|---|
一般選抜 | 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 個別学力検査等(面接試験・小論文) ※音楽・美術・保健体育専門領域受験者については面接試験と実技検査 |
総合型選抜 | 【第1次選抜】 自己推薦書・調査書 課題レポート 小論文 【第2次選抜】 複数の面接官による個人面接・プレゼンテーション 【最終選抜】 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) |
学校推薦型選抜 | 小論文 面接 |
理工学部
理工学部の入試内容は、理数系科目を中心に幅広い分野の知識を問われる選抜内容になっています。個別学力検査については数学・理科に関する知識の深さがチェックされるため、基礎から応用まで対応できるように準備しておきましょう。
選抜形態 | 選抜内容 |
---|---|
一般選抜 | ≪機械・材料・海洋系学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数・理) ≪化学・生命系学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数・理) ≪数物・電子情報系学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数・理) |
総合型選抜 | 【第1次選抜】 書類選抜 【第2次選抜】 面接試験 |
学校推薦型選抜 | 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) 面接試験 |
都市科学部
都市科学部の入試内容は、理工学部と同様に理数系科目を中心に幅広い教科から出題されます。特に総合型選抜については、プレゼンテーションや実技試験など、専門とする分野について正しく理解し、表現する・伝える力も問われる点は特徴です。
選抜形態 | 選抜内容 |
---|---|
一般選抜 | ≪都市社会共生学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 【前期日程】小論文 【後期日程】面接試験 ≪建築学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数・理) ≪都市基盤学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数・理) ≪環境リスク共生学科≫ 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) 【前期日程】個別学力検査等(数・理・外国語) 【後期日程】個別学力検査等(数学) 【後期日程】小論文 |
総合型選抜 | ≪都市社会共生学科≫ 【第1次選抜】 書類選抜(特色活動説明書および学習計画書) 【第2次選抜】 文章実技・面接試験 【最終選抜】 大学入学共通テスト(国・地歴・公・数・理・外国語) ≪建築学科≫ 【第1次選抜】 書類選抜(自己推薦書・調査書) 実技試験 【第2次選抜】 面接試験 ≪都市基盤学科≫ 【第1次選抜】 書類選抜(自己推薦書・調査書) 【第2次選抜】 面接試験・プレゼンテーション 【最終選抜】 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) ≪環境リスク共生学科≫ 【第1次選抜】 書類選抜(自己推薦書・調査書) 【第2次選抜】 プレゼンテーション 【最終選抜】 大学入学共通テスト(国・地歴・公・理・数・外国語) |
【学部別】横浜国立大学の入試科目・対策方法
横浜国立大学はほぼ全ての学部において「個別学力検査」が行われるため、共通テストをクリアした後も気を抜いてはいけません。ここからは、横浜国立大学の個別学力検査について学部別の入試科目・対策方法を解説していきます。
個別学力検査の出題科目
横浜国立大学の個別学力検査は、主に数学・理科・外国語などの理数系科目が出題されています。どの科目も幅広い分野から出題されるため、しっかり対策を立てておきましょう。各学科の個別学力検査の出題科目の詳細は以下のとおりです。
学科名 | 出題科目 |
---|---|
経済学部 | 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) |
経営学部 | 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) |
教育学部 | ペーパーテストによる個別学力検査はなし |
理工学部 | ≪機械・材料・海洋系学科≫ 【前期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学) ≪化学・生命系学科≫ 【前期日程(化学および化学応用)】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【前期日程(バイオ)】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理または化学基礎・化学または生物基礎・生物から2つ) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) ≪数物・電子情報系学科≫ 【前期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) |
都市科学部 | ≪建築学科≫ 【前期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) ≪都市基盤学科≫ 【前期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理・化学基礎・化学) ≪環境リスク共生学科≫ 【前期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) 理科(物理基礎・物理または化学基礎・化学または生物基礎・生物または地学基礎・地学から2つ) 外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) 【後期日程】 数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B) |
対策方法
個別学力検査の教科は受検する学部・学科によって違うため、受験する学科に合わせて対策を立てることが大切!ここからは、横浜国立大学の個別学力検査において頻出科目である英語・数学・理科に加えて、小論文・実技試験についての対策方法を解説していきます。
英語
全学部・学科に共通して出題される英語ですが、主に長文読解2題・会話文・英作文で構成されている傾向にあります。点数の多くを占めている長文読解については、説明的文章が多いため文章同士のつながり・構造を瞬時に判断できるようにすることが対策のポイント。環境・科学などをテーマとした長文読解問題集を何度も解き、問題文の読み解き方に慣れてきたら、過去問で実際のパターンに慣れていくとよいでしょう。
英作文は「メールに記載されている質問に対し、100語程度の英語で返事を書く」というパターンが中心。どのような返事を書くかは自由であることが多いですが、書く内容に悩んでいては時間が足りなくなります。そのため、英作文の問題集やさまざまな大学入試の英作文の過去問を通して「書く内容を論理的にまとめ、字数内にまとめる」という流れに慣れておきましょう。
数学
横浜国立大学の数学の入試問題には、経済学部・経営学部などの文系学部で出題される「文系数学」と、理工学部や都市科学部で出題される「理系数学」の2つがあります。それぞれ出題範囲や問題の難易度が異なるため、数学が苦手な人は特に要注意ですよ!
文系数学
文系数学については、微分・積分を中心に複数の分野の融合問題を中心に幅広い分野から出題される傾向にあります。年度によっては少し難しめの問題が出題されることもあるものの、全体の難易度自体は標準レベル。複数の解答がつながっている誘導式の問題も多いため、途中式での計算ミスをしないように丁寧な学習が対策のポイントです。
応用問題までは難しくても、標準レベルの総合問題集と過去問を何度も解いて解答のパターンに慣れるとともに、途中式も面倒くさがらずに丁寧に書いてくことを心がけましょう。
理系数学
理系数学については、微分・積分・確率・空間ベクトルなどを中心に、やや難しめの問題が出題される傾向に。一部標準レベルの問題はありますが多くの受験生が得点するため、合格を勝ち取るためには数学Ⅲをはじめとした分野から出題される難問を解けるかどうかにかかっています。
とにかく計算量が多いのが大変厄介。難易度の高い問題については、式の展開・変形の仕方を問題文から瞬時に判断して解答していく力が必要になるため、普段の勉強では応用レベルの問題集や過去問を解きながら「同じ分野の問題における複数の出題・解答方法」に慣れていきましょう。
理科
横浜国立大学では理工学部・都市科学部の入試で出題される理科。一部学科については受験する分野が選択式になっており、化学・生命系学科や環境リスク共生学科では生物が出題される場合もあるため、受験に必要な分野への理解を深めておきましょう。
生物
横浜国立大学の生物については、生物基礎にあたる「進化と系統」と「生態」に関する分野を中心に出題される傾向にあります。難易度は教科書レベルなので、参考書や標準レベルの問題集で学習内容・主な出題のされ方を把握しておくことが対策のポイントです。標準問題に慣れてきたら、ある程度発展・分野横断問題にも触れておくとよいでしょう。
また、論述問題も出題されやすい点は注意!教科書や参考書の内容を頭に叩き込むだけでなく、学習した内容を踏まえて論理的に文章を作れるようにしておいてください。作文問題の練習をする場合は学校や塾の先生に添削してもらうことをおすすめします。
物理
物理については力学・電磁気・波動分野を中心に出題され、どの分野においても計算問題が大量に出題されます。誘導式の問題が中心になるため、限られた試験時間のなかでも落ち着いて、素早く計算処理できるようにしないと計算ミスが痛手になることもあります。
一見難しそうに見えても、本質は基礎~標準レベルの問題が多め。それぞれの分野の参考書・教科書で基礎~標準レベルの知識を定着させてから、同レベルの総合問題集と過去問で演習し、出題傾向と着眼点の置き方をマスターしていくとよいでしょう。
化学
横浜国立大学の化学については、論理化学・有機化学・無機化学から満遍なく出題されます。知識を問う問題については、結晶(単位格子)の重点率といった受験生の対策の穴を突くような細かい知識も含まれるため、教科書・参考書の知識をしっかり定着させておいてください。
また、分子の数や重合度の数値を求めるなどといった計算問題がいくつか出題される傾向に。多くの受験生がミスしやすいポイントでもあるため、普段の勉強では教科書・標準レベルの問題集でOKなので、計算の仕方を丁寧に習得していきましょう。
小論文
小論文については、受験する学部・学科で専攻する内容に関係するテーマが出題されます。
例えば、都市科学部の場合は多様性・歴史などの「人文社会学」に関する内容について、問題文の内容を踏まえて説明するものや、自分の体験に基づいて問題解決方法を論じるといった出題パターンである傾向にあります。そのため、問題文の論点やポイントを掴みながら読み解くとともに、自身がこれまで見聞きしたり体験したりしたことのなかで、小論文に活用できそうな内容をあらかじめおさえておくことが大切です。
教育学部の場合だと、都市科学部と同様に問題文の内容を踏まえて自分の見解・問題解決方法を行うものに加えて、全国学力・学習状況調査などのデータを踏まえて論じるといった問題も。各項目の数字を比較し、傾向や特徴を掴めるように調査データや統計問題で演習を重ねるとともに、普段から教育に関係するニュースや調査結果などに目を通しておくとよいでしょう。
実技検査
教育学部のうち、音楽・美術・保健体育専門領域受験者に課される「実技検査」については、音楽・美術・体育の3つ専門領域のうち、選択した1つから出題されます。どの専門領域においても、必要な技術が備わっているかがチェックされますので、しっかり技術を磨いておきましょう。
音楽であれば、声の聞き取り・聴音と、ピアノを中心とした楽器演奏・声楽の実技試験の2つが課されます。楽器演奏では決められた範囲から任意の1曲を選択して楽譜なしで演奏。年度によってはピアノ以外の楽器演奏が可能な場合もありますが、入学後の楽器指導はピアノ中心となるため、できればピアノでの演奏ができるようにしておきましょう。
美術の場合は鉛筆デッサン・紙粘土などによる立体造形が中心。主に物体の造形に対する理解の深さがチェックされます。実際の試験では、デッサンに必要な用具および着色用具を持参する必要がある点には注意してください。
体育を受験するのであれば、器械運動・陸上運動・表現運動・ボール運動・柔道などの決められた種目からいくつか選択し、実技を行います。主に基礎的な運動能力・選んだ種目に関する技能の高さを総合的にチェックされるのが特徴です。多彩な分野から任意のものを選べるため、自分が得意とする種目を選びましょう。
膨大な科目の対策にお悩みなら『東大先生』におまかせ!
人気の国立大学であり、偏差値・倍率の高さからも実際の受験では激戦が予測される横浜国立大学。成績上位者との戦いにおいて合格を勝ち取るためには、日頃から志望校を見据えた効率的な学習が不可欠です。しかし、学生のなかには「こんな膨大な試験範囲を自分で対策するのは無理!」と不安になっている人もいるかもしれませんね。
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横浜国立大学出身者の就職状況
社会で活きる学部・教育カリキュラムを数多く設置している横浜国立大学だからこそ、学生のなかには「横浜国立大学の就職には強いのか?」「卒業生はどんな仕事に就いているのか?」などが気になる人も多いでしょう。
令和4年度卒業生の進路状況としては学部によって異なるものの、教育学部は約49.1%が教員、経済学部は74.3%が民間企業、経営学部は81.9%が民間企業、理工学部は78.4%が大学院への進学者という状況。都市科学部については進学が43.2%で民間企業が42.7%とどちらの進路にも強い傾向にあるようです。専門知識の習得だけでなく、実社会での実践・演習も徹底されているためか、横浜国立大学は就職にも強いといえます。
尚、横浜国立大学出身者の主な就職先については以下のとおりです。
学部名 | 主な就職先 |
---|---|
経済学部 | 東京都庁 楽天グループ 三菱UFJフィナンシャル・グループ いすゞ自動車 EY新日本有限責任監査法人 |
経営学部 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング EY新日本有限責任監査法人 日立製作所 三菱電機 |
教育学部 | 横浜市教員 神奈川県教員 東京都教員 千葉県教員 岐阜県教員 特許庁 富士通 |
理工学部 | 富士通 リクルートホールディングス 三菱電機 ジャパンマリンユナイテッド 三菱自動車工業 本田技研工業 |
都市科学部 | 東京都庁 鹿島建設 大林組 富士通 ゴールドクレスト 東京電力ホールディングス 神奈川県庁 国税庁 |
横浜国立大学の評価・口コミ
専門知識の修得・研究から就職まで、さまざまな点に強い横浜国立大学。偏差値の高さも相まって、受験を考えている人のなかには「本当はどんな雰囲気の学校なんだろう?」「在学生や卒業生からの評価を聞いてみたい!」という人もいるかもしれませんね。
ここからは、横浜国立大学へ実際に通っている在学生・卒業生からの評価・口コミをご紹介します。
- 「学べる学問や充実度などどちらをとっても問題なく、非常に良い」
- 「一年次から専門的な分野の勉強が行えるので、満足。理系で勉強に没頭したい方におすすめ」
- 「真面目に授業を受ける人が多く、勉強したい要望には応えてくれる」
- 「サークルは多く存在する。交友関係を幅広く持てる」
- 「一年次にクラス分けがあり、クラスごとでの活動も多いため、友人関係は築きやすい」
※参照:みんなの大学情報「横浜国立大学」
実際の評価・口コミを見てみると、一年次から各種専門分野の知識を学べる点を高く評価する声が多く寄せられていました。
充実した教育カリキュラムも相まって、興味や関心に合わせて積極的に勉強・研究をする校風であり、入学する学生も真面目な人が多いとのこと。サークルも豊富で友好関係が築きやすい環境が整っていることから、友人と切磋琢磨しながら専門的な学びを深めていきたい人にはぴったりの大学でしょう。
横浜国立大学への受験対策なら『東大先生』を活用してみよう!
社会で活かせる専門分野をとことん学べるうえ、就職にも強い横浜国立大学。真面目で勉強を楽しむ雰囲気がある点からも、その理由が伺えます。将来の夢や極めたい分野を持っている人であれば、自身の進路や関心に合わせてとことん学びを深められるでしょう。しかし、偏差値・倍率が高い国立大学だからこそ受験対策をする際には不安や悩みはつきもの。
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