N高等学校は、2016年に開校した新しいスタイルの通信制高校です。
入学式をVRで実施したり、学校行事をオンライン上で開催したりすることで一時期とても話題になりましたよね。
また、N高等学校は通信制高校でありながら、東京大学をはじめとする有名大学への進学実績も豊富です。
今回は、そんな話題性あふれるN高等学校の偏差値や気になる評判について解説していきます!
- N高等学校には偏差値がない!学力試験を実施しないため客観的な比較基準である「偏差値」が存在しない
- N高等学校は志望動機をしっかり固めることが最大の入試対策
- N高等学校は、「メンター制度」を取り入れており進路相談が可能!
- N高等学校では、全体の約3割が大学へ約2割が専門学校へ進学!
- N高等学校の入試対策なら、現役東大生がマンツーマンで指導する「東大先生」がおすすめ
N高等学校の偏差値と入試について
N高等学校の偏差値
結論から言うと、N高等学校に「偏差値」という概念はありません。入試で学力試験を実施しないため、客観的な比較基準である「偏差値」が存在しないのです。
N高等学校の入学試験は主に、書類選考・面接試験・筆記試験の3つです。
プログラミングコースのみ、この3つに加えて課題があります。
どれも学力を問われるものではなく、面接試験では志望動機や自分の長所や短所について答え、筆記試験では、自分の将来の夢などについて作文を書いたりするものなので、学力について心配する必要はありません。
偏差値がないからといって、学力が低いというわけではなく有名国公立大学へ進学する生徒も多数おり、自分にあったペースで勉強できる学校として人気です。
N高等学校の倍率
N高等学校では、倍率は公表されていません。
ただ、キャンパスの定員の関係上、人気の通学コースは、過去に当初の予定より早く定員に達したため募集を締め切った年もありました。特に週3の通学コースが人気で、締め切られることが多いので、希望する人はこまめにホームページをチェックするようにしましょう。
倍率こそ公表されていないものの、気になるコースがあったら油断せずに早めに動き始めた方が良いでしょう。
N高等学校に不合格になることはある?
基本的には、通信制の高校に落ちることはありません。
したがってN高等学校の通信制のコースには不合格になることはほぼないと言い切れるでしょう。
実際に通信制のコースに落ちたという口コミは見つかりませんでした。
しかし、N高等学校の通学コースには不合格になる場合があります。
N高、通学コース、希望していた週3日コースは不合格でした
でも週1日コースか、ネットコースには入学できるので、息子は週1コースで通学したいとのこと。 うーん、ちょっと思ってたのと違う展開になったけど、まぁN高には通学できそうなので一安心
Xから引用
通学コースに不合格になる場合として、
- 募集定員より多くの申し込みがあったとき(通学コースのみ)
- 面接や試験で不適切な行動を行った場合
この2つが考えられます。
不合格になるのは、キャンパスがもう定員いっぱいだったり、明らかに通学コースが嫌なのに親が強引に出願しているような場合(本人が通学に行きたいという意思がないような時)だと思います。
引用:Yahoo!
面接などの試験では、問題となる行動を起こさなければ、余程のことがない限り不合格となることはないでしょう。
N高等学校の入試概要
N高等学校の入試方法
N高等学校では、ネットコースと通学コースで入試の方法が異なります。
ネットコース | 書類選考 |
オンライン通学コース | |
個別指導コース | |
通学コース | 書類選考、面接試験、筆記試験※作文 |
通学プログラミングコース | 書類選考、面接試験、筆記試験※作文、課題 |
また、入学時期が4月、7月、10月、1月(個別指導コースのみ4月、10月のみ)と四つ設けられており、一年のうちに何回も入試に挑戦できます。
以下ではそれぞれの試験内容について詳しく解説していきます。
N高等学校の書類選考を徹底解説
書類選考では、
- 入学願書
- 検定料
- 調査書
の3つを提出する必要があります。
N高等学校の書類選考では、ネットコース・通学コースともに調査書を提出する必要があります。
N高等学校への入学に学力は関係ないため、中学の内申点が全て1であっても書類選考で落ちることはありません。
また、中学校に登校していなくても問題ありません。出欠状況は関係ないので、不登校の方も安心して提出することができます。
書類選考は、中学校をちゃんと卒業しているか、などの必要最低限の本人確認を行うためでだけのものです。
しかし、過去に素行不良や犯罪等の履歴があれば落ちる可能性もあるので注意してください。
N高等学校の面接試験を徹底解説
筆記試験は、通学コースに申し込んだ人のみが対象です。
所要時間は20分程度で、5~6人程度の集団で面接が行われます。
N高の説明会でよく言われますが、N高の試験は「ふるいにかけるための試験ではなく、生徒のことを知るための試験」です。
引用:Yahoo!
N高等学校の面接試験では、「なぜN高等学校に進学したいのか」、「N高等学校で何がしたいのか」が問われるようです。
そのため、志望動機をしっかり固めることが最大の入試対策になると考えられます。
普通の公立高校の面接で聞かれることとさほど変わりはないため、一般的な面接対策をしておけば問題ありません。
N高等学校の筆記試験を徹底解説
面接試験は、通学コースに申し込んだ人のみが対象です。
所要時間は35分程度です。
筆記試験といっても学力を問う問題ではなく、指定されたお題について作文を書く試験です。
筆記試験の内容はネット上で公開することは禁止されており、文字数や過去問などは公開されていません。
しかし作文の内容は、
- 自分の将来の夢について
- 自分が今まで頑張ってきたことや自分の強みについて
などと言われています。
筆記試験対策としては、自分の将来やりたいことを明確にしておくなど、自己分析をしておくことが一番と言えるでしょう。
そこまで高い文章力が求められているわけではないので、迷って白紙で提出せずに、とにかく作文を書き切ることが重要です。
入試対策なら東大先生がオススメ
N高等学校の入試では、志望動機が固まっていることが重要です。しかし、どうやって志望動機を考えたらいいのか不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのはオンライン家庭教師の「東大先生」。現役の東大生や東大院生の専属コーチが付くほか、24時間利用可能のLINE相談で日々の学習相談もできます。
東大先生では、受験のプロであるコーチと一緒に志望動機を考えることもできますよ。
N高等学校について
N高等学校とは
N高等学校は、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校です。
「これまでにない新しいカタチのネットの高校」と言われており、イギリスの教育支援団体が選ぶ「世界最高の学校賞」に先進的な教育を行う学校としてトップ3に選出されたこともあります。
理由は、ICT技術を積極的に活用しているから。N高等学校では、生徒一人一人にオンライン上で担任がつき、Slackや電話・メールで気軽に質問することができます。
さらに、チャット形式のネット運動会やネット遠足などの行事だけでなく、リアルのスクーリングや文化祭などでも実際に友達を作ることもできます。
N高等学校では、ネット上とリアル両方のコミュニケーションを学ぶことができるのです。
N高等学校のキャンパス一覧
N高等学校のキャンパスは全国31都道府県、全68校設置されています。
引用:N高等学校・S高等学校
N高等学校とS高等学校の違い
N高等学校の系列校に、S高等学校があります。N高等学校とS高等学校は、基本的に授業内容やシステムは同じです。
しかし、大きく違うのは、スクーリング授業を行う場所。N高等学校・S高等学校ともに、2年次に本校でのスクーリングの参加が必須になっています。これがN高等学校なら沖縄県うるま市、S高等学校なら茨城県つくば市になるのです。
N高等学校
本校 | 沖縄伊計本校 |
住所 | 〒904-2421 沖縄県うるま市与那城伊計224 |
S高等学校
本校 | 茨城つくば本校 |
住所 | 〒300-4204 茨城県つくば市作谷578番地2 |
N高等学校のコースと授業内容
N高等学校では、2023年4月現在、5つのコースに分かれています。各コースについては、以下の通りです。
ネットコース | ライフスタイルに合わせて、好きなときにオンラインで学習します。効率よく高校卒業資格のための学習をすることができ、自由になった時間を好きなことや課外授業に費やすことができます。 |
通学コース | 全国にあるいずれかのキャンパスに登校して学習します。基礎科目学習のほか、総合力を身に付けるアクティブ・ラーニングを実施しています。 |
オンライン通学コース | ICTツールを活用し好きな場所からネットの学び場に集い、対面形式のグループワークを繰り返すことで主体性や行動力、課題解決力を身に付けることを目的としたコースです。 |
通学プログラミングコース | IT業界で活躍できる人材を育成するためのプログラミング学習に特化したコースです。新宿代々木キャンパスまたは梅田キャンパスで学び、専門スキルをみがきます。 |
個別指導コース | 高校卒業に必要なレポート提出から大学受験の対策まで、生徒それぞれの学習ニーズに合わせた個別指導を行うコースです。 |
N高等学校では、全員が同じ質の授業を受けられるよう、一流の講師陣の講義映像を観て学習します。また、基礎学力を身に付けるための授業の他に、アクティブ・ラーニングやグループワークを行っています。
さらに、KADOKAWAとドワンゴが共同で設立した学校ならではの課外授業も!
「ドワンゴトップエンジニアによるプログラミング授業」や「KADOKAWAから作品を出版する作家が教える文芸小説創作授業」など、特色あふれる課外授業を受けることができます。
また、全国各地に拠点をもつN高等学校だからこそできる「職業体験」では、漁師や酪農などの職業を実際に体験できるのもポイントです。
N高等学校のメンター制度
N高等学校は、「メンター制度」を取り入れています。
メンターとは、生徒の学びや進路実現に向けたサポートをする教育スタッフのこと。所属するコースに関係なく、一人一人のニーズに合わせて複数のメンターがつきます。日々の学習進捗確認や面談、ホームルームなどもメンターと一緒に行います。
また、メンター制度とは別に、専属のスクールカウンセラーも常駐しているため、いつでも悩みを相談することができます。
N高等学校の行事
N高等学校では、行事に当たる「イベント」をネット上・リアルの両方で開催しています。
全国どこからでも参加できるVR入学式は、毎年大盛り上がりを見せます。また、文化祭は「ニコニコ超会議」の会場で行われ、企画立案から運営までを全て生徒自身で担当しています。
N高等学校ならではのイベントとして、「ネット遠足」があります。ネット遠足では、『ドラゴンクエストⅩオンライン』のゲーム内で集まり、N/S高等学校合同で一緒に冒険します。スタッフと生徒、生徒間の交流を深めるきっかけになっているようです。
N高等学校の部活動
N高等学校では、オンラインでの活動を中心に行う「ネット部活」があります。
起業部や投資部では、実際にその道のプロの指導を仰ぎながら、起業を目指したり投資したりすることができます。
また、N高等学校最大規模の美術部では、趣味でイラストを制作する部員やプロを目指す部員など、様々な部員が切磋琢磨して画力の向上を目指しています。
N高等学校の評判
一時期、VR入学式やニコニコ超会議での文化祭などで、「ヤバい学校」と話題になっていたN高等学校。意外にも、好印象な評判を多く見受けられました。
・勉強のフォローが手厚く、先生たちもまじめに進路指導や補習を行ってくれるので、楽しく卒業できる。
・登校日は自分で選択できるので、自分のペースで登校できる。
しかし、自分のペースで学習を進めていく必要があるため
・学校の授業のみでは大学受験対策は物足りない。
・本人のやる気次第で学力が変わる
と言う声も少し見られました。
N高等学校の進学実績
N高等学校の進路
N高等学校では、全体の約3割が大学へ、約2割が専門学校へ進学しています。(2022年実績)
また、全体の約1割が就職しており、チームラボ株式会社や株式会社Oookeyなど、ICTスキルを生かした企業に多く就職しています。
N高等学校の大学進学率
N高等学校では、現役生の約3割が大学に進学しています。そのため、N高等学校の大学進学率は30%となります。
また、浪人も約1割いるため、大学の進学を目指している生徒は全体の4割といえるでしょう。
進学実績(2023年度)
N高等学校の最新の進学実績は、以下の通りになります。
進学実績
※()の数字は現役生の合格者数
国公立大学
東京大学1(1) | 京都大学3(2) |
北海道大学3(3) | 名古屋大学1(1) |
東京工業大学3(1) | 一橋大学2(1) |
神戸大学2(2) | 他多数 |
私立大学
早稲田大学39(33) | 慶應義塾大学37(26) |
上智大学41(35) | 東京理科大学33(22) |
国際基督教大学3(3) | 明治大学58(45) |
青山学院大学49(37) | 立教大学54(49) |
中央大学72(53) | 法政大学86(69) |
学習院大学20(17) | 他多数 |
N高等学校では、毎年有名大学の合格者数を伸ばしています。近年、大学進学に力を入れているといえるでしょう。
N高等学校の大学受験対策
N高等学校では、大学受験対策も積極的に行っています。
必修授業で進路学習を行うほか、ネット上とリアルの両方で学校説明会や学校見学ツアーを実施。さらに、N/S高等学校の学園内予備校である「N塾」を活用することで、共通テスト対策から二次試験対策までを網羅することができます。
ただし、普段の授業だけでは大学受験対策は不十分だという評判も少し見受けられます。N高等学校から有名大学に進学しようと思ったら自分で学習を継続する力が必要になりそうです。
N高等学校に進学してからもオンライン家庭教師東大先生におまかせ
ここまでN高等学校について詳しく説明していきました。「これまでにない新しいカタチのネットの高校」と聞いて、気になった人も多いでしょう。
また、N高等学校から有名大学に進学するには自分で学習を進める必要があることも説明しました。「自分で学習計画を立てられるかな?」、「受験対策、十分にできるかな?」と不安に思った人もいるのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのがオンライン家庭教師の「東大先生」。現役の東大生や東大院生の専属コーチが、日々の学習計画から大学受験対策まで、一人一人に最適なプランを提案してくれます。
さらに、授業のスタイルはZoomを使ったオンライン形式で、全国どこでも自宅からでも受講可能。N高等学校との相性も抜群です。
東大先生は最初に現役東大生による無料相談を受けることができます。N高等学校の受験対策から入学後の学習相談まで、まずは勉強のプロである現役東大生コーチに相談してみませんか?
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