慶應義塾高校は慶應義塾大学まで進学できるため、将来、慶應義塾大学に進学希望の方とって非常に人気な高校です。
「慶應義塾高校」は甲子園などのイベント行事では、別名「慶応高校」と呼ばれています。
「人気の高校だから入学するのは難しいかな…」「偏差値はどれくらいなんだろう…」と考える人も多いですよね。
そこで本記事では慶應義塾高校の偏差値や入試の倍率、入試の難易度を解説します。さらに学校の特色やおすすめの受験対策方法まで紹介します。
慶應義塾高校の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 慶應義塾高校の偏差値は75とハイレベル
- 慶應義塾高校の特徴は「正統と異端」を兼ねそろえた将来のリーダーの育成に力をいれている
- 慶應義塾高校の入試傾向と対策
- 慶應義塾高校は野球部が強豪
- 慶應義塾高校の受験対策なら東大先生!
慶應義塾高校の偏差値・倍率
難関校と言われている慶應義塾高校ですが、偏差値や倍率はどれくらいなのでしょうか。
偏差値だけでなく、入試難易度や倍率、慶應義塾高校と同じレベルの高校まで解説しますのでぜひチェックしてください。
【2024年最新】慶應義塾高校の偏差値
慶應義塾高校は、偏差値75です。
全国の高校の中では第7位、神奈川県内の高校の中では第1位です。
全国的にも、トップクラスの偏差値なので、学力の高い生徒が集まっています。
神奈川県内の高校の偏差値ランキングの上位は以下の通りです。
偏差値 | 区分 | 高等学校名 | 学科・コース |
偏差値75 | 公立 | 横浜翠嵐高等学校 | 普通科 |
私立 | 慶應義塾高等学校 | 普通科 | |
偏差値73 | 公立 | 湘南高等学校 | 普通科 |
偏差値72 | 私立 | 慶應義塾湘南藤沢高等部 | 普通科 |
偏差値70 | 公立 | 柏陽高等学校 | 普通科 |
私立 | 桐光学園高等学校 | 男子部SAコース | |
私立 | 桐光学園高等学校 | 女子部SAコース | |
私立 | 法政大学第二高等学校 | 普通科 |
名門の慶應義塾大学の関連高校のため、偏差値も非常に高くなっています。
慶應義塾大学の関連高校5校の偏差値も紹介します。
高校名 | 偏差値 | 共学・別学 |
---|---|---|
慶應義塾高等学校 | 75 | 男子校 |
慶應義塾志木高等学校 | 75 | 男子校 |
慶應義塾女子高等学校 | 73 | 女子校 |
慶應義塾湘南藤沢高等部 | 72 | 共学 |
慶應義塾ニューヨーク学院 | – | 共学 |
引用:【2024年】神奈川県内の高校偏差値ランキング|公立・私立まで一挙紹介
慶應義塾高校の倍率・入試難易度
慶應義塾高校の入試難易度は、非常に高いものになります。
慶應義塾高校を卒業できれば慶應義塾大学への推薦入学も可能となるため、とても人気の高校となり偏差値を上げている要因の1つです。
2024年の一般の受験人数は、1,111名に対し合格者は424名、倍率2.62倍です。推薦の受験者94名に対して合格者が40名、倍率2.3倍となり、難関校の一つということがわかります。
入試方式 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
一般入試 | 1,111人 | 424人 | 2.62倍 |
帰国生入試 | 75人 | 33人 | 2.27倍 |
推薦入試 | 94人 | 40人 | 2.35倍 |
3つの入試形態の中では、一般入試が一番倍率が高くなっています。
受験に受かるためには、応用問題を人より多く解くことが重要です。
慶應義塾高校の偏差値・倍率の推移
過去5年間の偏差値・倍率の推移はこちらです。
2024 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | |
---|---|---|---|---|---|
偏差値 | 75 | 75 | 75 | 75 | 75 |
一般入試倍率 | 2.62倍 | 2.63倍 | 2.44倍 | 2.16倍 | 2.56倍 |
帰国生入試倍率 | 2.27倍 | 2.16倍 | 1.92倍 | 1.78倍 | 2.13倍 |
推薦入試倍率 | 2.35倍 | 2.17倍 | 2.3倍 | 2.02倍 | 2.55倍 |
偏差値は一貫して75をキープしています。
倍率も大きく変動はしていませんが、2024年は例年と比べると高くなっています。
2024年度は一般入試の合格者数が30名以上減少しているのが、倍率上昇の原因と考えられます。
帰国生入試に関しては、年によって、応募人数・合格者数に大きく変動があるため、倍率も年によって異なります。
詳しくは公式HPでチェックしてみてください。
慶應義塾高校の併願校
併願校として慶應義塾志木高校や早稲田本庄高校などを受験している人が多い傾向です。同じ偏差か少し偏差値の低い高校や入試が似ているということもあり滑り止めとして受験する人もいます。
慶應義塾高校の併願校は以下の項目を基準にして選択しましょう。
- 慶應義塾高校よりも少し低い偏差値
- 良い立地アクセス
- 自分に合った校風
併願校を受験する目的は、受験の雰囲気に慣れることや滑り止めとして受けるなどの理由があります。
併願校を受ける目的を明確にした上で受験する高校を選ぶことがポイントとなり、なかでも横浜翠嵐高等学校や慶應義塾志木高校、早稲田本庄高がおすすめです。
慶應義塾高校の入試の種類
慶應義塾高校の入試の種類には、一般入試と推薦入試の2種類があります。1つひとつ、入試の種類について解説していきますので受験の参考にしてみてください。
慶應義塾高校の一般入試
一般入試では、第1次試験と、第2次試験があります。第1次試験は筆記試験で、国語、英語、数学となります。第2次試験は面接のみです。
2024年の一般入試の日程は下記のようになっています。
WEB出願登録 | 第1次試験(筆記) | 第2次試験(面接) | 合格発表 | |
---|---|---|---|---|
日程 | 2023年12月1日(金)午前9時 ~2024年1月25日(木)午後1時 | 2024年2月10日(土) | 2024年2月13日(火) | 2024年2月14日(水)午後1時 |
筆記試験では、応用問題を人より多く解くことができるかが第1次試験を通過する鍵となります。
面接では、慶應義塾高校に入学するにふさわしい人間かをみられます。慶應義塾高校でやりたいことや頑張りたいことなどの面接対策をしっかりして臨みましょう。
慶應義塾高校の帰国生入試
帰国生入試では、第1次試験と、第2次試験があります。第1次試験は筆記試験で、国語、英語、数学となります。第2次試験は面接のみです。
帰国生入試と一般入試では、同じ筆記試験の問題が出題されます。
2024年の帰国生入試の日程は下記のようになっています。
WEB出願登録 | 第1次試験(筆記) | 第2次試験(面接) | 合格発表 | |
---|---|---|---|---|
日程 | 2023年12月1日(金)午前9時 ~2024年1月6日(土)午後1時 | 2024年2月10日(土) | 2024年2月13日(火) | 2024年2月14日(水)午後1時 |
慶應義塾高校の推薦入試
第1次選考は書類審査で、第2次選考は面接と作文で決まります。
2024年の一般入試の日程は下記のようになっています。
WEB出願登録 | 第1次試験(書類審査) | 第2次試験(面接) | 合格発表 | |
---|---|---|---|---|
日程 | 2023年12月1日(金)午前9時 ~2024年1月13日(土)午後1時 | 書類試験のためなし | 2024年1月23日(火) | 2024年1月24日(水)午後1時 |
また推薦入試を受けるには下記の条件があります。
- 中学の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者
- 運動・文化芸術活動などにおいて、相応の成果を上げた者
受験の条件をクリアした人のみ推薦入試の受験が可能です。書類審査を通過しても、第2次選考では面接や作文がありますので、油断することなく面接の答え方や作文の書き方などの受験対策をしっかりしましょう。
慶應義塾高校の入試問題傾向と対策
受験対策として、問題の傾向や対策をしっかり行うことがポイントです。
ここでは入試問題の傾向や受験対策について紹介していきます。
慶應義塾高校の入試問題傾向
筆記試験では、国語、英語、数学の3教科のみとなります。入試の傾向として3教科に共通して、基礎的な問題から難易度の高い問題が出る傾向にあります。
読解力や応用の問題を素早く解答できる能力を身につけるといいでしょう。
教科 | 身につけるスキル | 内容 |
---|---|---|
国語 | 読解力 | ・大問は説明文と随筆の2つ・記述問題もある・現代文や随筆では出てくる語彙が高レベル |
英語 | 英検準2級レベル | ・2000文字以上の内容で出題され、高難易度・最低でも高校初級レベル以上の英語力が必要 |
数学 | 難問を解く力 | ・基礎的な問題が解けることは必須・応用問題あり |
慶應義塾高校の受験対策なら東大先生
偏差値75の慶應義塾高校を独学で合格を狙うのはほとんどの場合不可能です。問題の傾向や難問にもわかりやすく答えてくれる教師のもとで学ぶことが受験合格への近道となります。
入試問題の傾向と対策を教えてもらったり、苦手分野を克服したりできる家庭教師や塾などの利用をおすすめします。
なかでも”東大先生”は、現役東大生から学ぶことができるため、難関高校に合格するコツや勉強法などを教えてもらうことができます。受験対策に最適な環境で勉強を進めることができるでしょう。
慶應義塾高校の特色
慶應義塾高校の学校生活や進学率など、どのような高校か気になりますよね。
慶應義塾高校では、「日吉協育モデル」という慶義塾高校独自の教育をしています。「正統と異端」を兼ねそろえた将来のリーダーの育成に力をいれているところが特徴的です。
魅力ある慶應義塾高校の特色について紹介しますので参考にしてみてください。
理数系の授業が充実
慶應義塾高校は、過去に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールとして指定を受けていたため、理数系の授業が充実しています。また学内にプラネタリウムや天体望遠鏡があります。全学年のカリキュラムの中にも、科学、生物、地学など理数系の教科が多く組み込まれています。
とくに理数系の科目が得意な人や極めたい人におすすめです。
積極的な国際交流
英語だけでなく、第二外国語も習得できる留学プログラムや海外からの留学生の訪問など国際交流にも力を入れています。
第二外国語には、ドイツ語、フランス語、中国語があります。2年生から3か国語から1つ習得可能です。
留学プログラムには、3種類あります。
- 一貫教育校派遣留学制度(長期派遣留学)
- 中期派遣留学プログラム(ターム留学)
- 短期交換留学プログラム
海外の学生と交流しながら、学びを広げて行きたいと考えている学生におすすめです。
留学期間はプログラムによって違うため、自分に合った留学プログラムを見つけてみてはいかがでしょうか。
慶應義塾大学への進学
慶應義塾高校を卒業後は、9割の学生が慶應義塾大学に進学をしており、卒業後は推薦で名門大学に進学できるため、進学率が非常に高い実績を誇っています。
大学の希望する学部によっては入学できる定員数が決まっているため、狭き門となる学部もあるでしょう。特に医学部は、限られた定員数の中で一般入学の生徒もいるため、倍率が高くなる傾向になります。
2023年度の卒業生670名のうち、慶應義塾大学に推薦された人の数は656名です。つまり、慶應義塾大学へ進学できなかった、またはあえて進学しなかった生徒の数はたったの14名です。
各学部への進学者数の一覧は以下の通りです。
学部名 | 進学者数 |
---|---|
文学部 | 9名 |
経済学部タイプA | 139名 |
経済学部タイプB | 70名 |
経済学部PEARL | 1名 |
法学部法律学科 | 112名 |
法学部政治学科 | 112名 |
商学部 | 70名 |
医学部 | 22名 |
理工学部 | 86名 |
総合政策学部 | 11名 |
環境情報学部 | 22名 |
看護医療学部 | 0名 |
薬学部薬学科 | 2名 |
薬学部薬科学科 | 0名 |
経済学部、法学部に進学する生徒が圧倒的に多くなっています。
将来、自分が希望する学部が決まっている人は学部の定員数などを調べてみることもおすすめします。
参考:慶應義塾高校
最低限の校則
自由な校風で生徒がやりたいことに集中できるように、必要最低限の校則となっています。
生徒の中には、髪を染めたりアルバイトをしたりしている姿も見られます。法律に触れるようなこと以外は、比較的自由な校風なようです。
校則を気にすることなく、勉強に集中できる環境があるのは、嬉しいですね。
部活動の充実
部活動は、文化団体連盟と体育団体連盟と2つに分かれており、多岐にわたる部活があります。
文化団体連盟には、以下のようなものがあります。
- 化学研究会
- 電子工学研究会
- 情報科学研究会
- 吹奏楽部
- 棋道部 など
理数系に力を入れている高校ということもあり、化学や電子工学などに特化した部活が多いです。
体育団体連盟には、以下のようなものがあります。
- 航空部
- 馬術部
- 野球部
- 洋弓部
- ハンドボール部 など
他の高校と比べると、馬術部や航空部などめずらしい部活が豊富にあります。また全国大会に出場している部活も多い傾向です。
最大イベントは学園祭
高校生活で最大のイベントは、10月末に行われる日吉は、企画から運営まですべて生徒主体で行われる文化祭となっています。2日間にわたり行われるイベントのため、一般にも公開され多くの人が来場します。
慶應義塾高校の中を見学できるため、高校受験を希望している生徒や保護者などが来場し、文化部の発表や模擬店などで大変賑わうイベントです。
慶應義塾高校の受験を考えている受験生は、高校の雰囲気や様子などを見れるチャンスのため、一度学園祭に行ってみてはどうでしょうか。
慶應義塾高校は野球部が強豪
慶應義塾高校は部活動が盛んに行われていますが、特に野球部は人気の部活の一つとなっています。
野球部が人気の理由を見ていきましょう。
野球部に入部したい人も多い
慶應義塾高校の野球部は、毎年、甲子園で注目を浴びる高校の1つとなっています。
そのため慶應義塾高校の野球部に入部し、甲子園を目指したいという生徒は後を絶ちません。
頭のいい高校というだけでなくスポーツでも好成績を残せる高校は、大学進学を将来目指す学生にとって魅力的ですね。
野球で甲子園を目指したいという学生は、慶應義塾高校の野球部への入部も考えてみるのもおすすめです。
推薦でも偏差値は必要になる
スポーツばかりしている生徒はあまり頭がよくないのでは、と思う方もいると思います。しかし慶應義塾高校の野球部の生徒も知性にあふれた生徒が多くいます。
推薦の条件として、「中学の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者」「、運動・文化芸術活動などにおいて、相応の成果を上げた者」とあります。
推薦試験だからといって、成績は関係ありません。高校合格後も、やる気があって勉学にも積極的に取り組める生徒を求めています。
慶應義塾高校の野球部に入部するため、受験対策をしっかりして受験に望むことが大切になります。
慶應義塾高校の受験対策なら東大先生!
慶應義塾高校は難関校の1つです。独学で勉強するよりも、勉強のプロのもとでしっかりと受験対策をすることで合格への道を開くことができます。
東大先生は、そんな難関校への合格を目指す生徒にぴったりの家庭教師を見つけることができるでしょう。
現役東大生から学ぶことができ、多くの生徒が難関校に合格しています。希望高校の問題の傾向から受験生に合わせた指導やチャットツールを使ってオンラインで質問のやりとりが可能です。
慶應義塾高校を受験したいと考えている方は、まずは東大生に無料で受験相談をしてみてはいかがでしょうか?