開智高等学校は、埼玉県の私立高等学校御三家の一角にあたります。全国的に見ても非常に高い偏差値を誇る人気校です。開智中学校を併設し中高一貫教育を行っていますが、高校から入学することができます。高校入学組と中高一貫組では、校舎やクラス、教育プログラムが完全に別れるのが特徴です。
多くの学生が東京大学・京都大学・医学部をはじめとする高偏差値大学へ進学します。口コミでは、塾・予備校に行かなくても大学に合格できると評判です。実際に、先生らの手厚いフォロー・充実した設備によって「塾いらず」が実現されています。
もちろん手厚い大学受験対策だけではありません。国際教育や探究学習、フィールドワークを積極的に行っています。開智高等学校では、教育を通じて自立心が強く育つと評判です。有名なOBには、「行け!稲中卓球部」の作者である古谷実がいます。
この記事では、開智高等学校の偏差値や受験情報、進学実績などについて詳細に解説します。
- 開智高等学校の偏差値は68〜72!入学試験対策が重要
- 開智高等学校は大学現役合格率が高い!医学部も例外ではない
- 開智高等学校では、「塾いらず」の徹底教育サポートが受けられる
- 開智高等学校では自習室は夜21時まで開放
- 開智高等学校の受験対策なら東大先生!
開智高等学校の偏差値はどれくらい?
学科名 | 偏差値 |
Tコース | 72 |
S1コース | 70 |
S2コース | 68 |
開智高等学校では、受験時に3つのコースからクラスを選択しますが、いずれも高偏差値になっています。年度によって変動しますが、埼玉県の中では、慶應義塾志木高等学校・早稲田大学本庄高等学院に次ぐ3番目の高偏差値校です。ここでは、各コースの特徴を簡単に紹介します。
引用:【2024年】埼玉県内の高校偏差値ランキング|国立・公立・私立まで一挙紹介
Tコース
開智高等学校の看板コースです。東京大学・京都大学・医学部をはじめ国公立大学進学を主眼に置いたカリキュラムが構成されています。圧倒的な授業進度で有名です。高等学校学習指導要領の内容を2年次までに終わらせて、3年次は受験対策を徹底します。3年生になるとⅠ類という名称に変わり、S1コース・S2コースの一部学生と合流します。
S1コース
早慶上理・私立医学部など高偏差値の難関大学を目指すコースです。授業の中では、難しい問題にもチャレンジし応用力を養います。3年生では、成績によってⅠ類に属する学生とⅡ類に属する学生に分かれます。上位のクラスに属するため、日々、必死に勉強する学生が多いのが特徴です。
S2コース
GMARCHへの進学を目指す開智高等学校における標準コースです。標準コースですが、3年次までに高等学校学習指導要領の内容がほとんど終わります。S2コース入学者も、慶應義塾大学・早稲田大学など高偏差値大学に多数合格しています。また、成績次第でS2コースからでも3年次にⅠ類に属することが可能です。
開智高等学校の入試倍率
2023年 入学試験結果 | |||
コース名 | 募集人員 | 受験者数 | 倍率 |
Tコース | 50 | 730 | 14.6倍 |
S1コース | 100 | 596 | 5.96倍 |
S2コース | 70 | 692 | 9.88倍 |
開智高等学校の入試倍率は、例年、非常に高いのが特徴です。中でも入学が最難関であるTコースの人気が高くなっています。開智高等学校では、1人の受験生が最大3回まで受験することができます。受験者数は1人が複数のコースに応募した場合、複数人と集計しているため注意して下さい。また、受験者の中には、専願の者・併願の者がいます。
開智高等学校の入試形態
開智高等学校の入試は、いずれのコースも年に3回実施されます。内容は、全ての試験内容が国語・数学・英語の3教科です。標準レベル程度のややクセのある問題が記述形式で出題されます。受験生はいずれの日程にもそれぞれ出願でき、最大3回の試験を受けることができます。試験問題は毎回異なるため、複数回受験することで最大限の力を発揮しやすい入試だと言えるでしょう。
また、複数回受験で2回以上受験した場合、受験した全ての試験の得点に10点を加点して合否判定がされます。複数回受験することで、30点分のアドバンテージが得られます。開智高等学校に絶対合格したい学生は、複数回の受験が必須です。
開智高等学校の偏差値
開智高等学校の偏差値は68〜72になります。入学できる最低ラインである偏差値68は、同じ試験を受けた者の中で上位3.5%の成績が必要です。また、Tコースの偏差値72では、上位1.5%の成績が必要となります。中学校3年生から、1年で追い上げようと思っても中々、到達できない学力水準です。
また、開智高等学校の入学試験は、国語・数学・英語の3科目試験になります。社会と理科がない分、勉強範囲が狭くなるため、高得点勝負になりやすい傾向です。塾などから発表されている偏差値以上の学力を有していなければ、足元をすくわれる可能性があります。しかし、入学試験は最大3回まで受験することができるため、合格レベルに達していればそれほど心配はありません。
開智高等学校の進学実績
開智高等学校 2024年進学実績 ( )既卒数 | |
京都大学(国立) | 4名(1名) |
大阪大学(国立) | 3名(1名) |
東北大学(国立) | 7名(1名) |
筑波大学(国立) | 9名(0名) |
早稲田大学(私立) | 63名(4名) |
慶應義塾大学(私立) | 30名(5名) |
上智大学(私立) | 22名(1名) |
明治大学(私立) | 98名(5名) |
開智高等学校の進学実績の特徴は、既卒生が少ない点です。ほとんどの学生が現役生で目標とする大学への進学を掴み取ります。高偏差値の旧帝大クラスでも現役で合格します。また、現役合格率は、医学部においても同様に高くなっています。医学部への内部進学制度を持つ高等学校を除けば、医学部現役合格率は日本トップクラスです。
医学部の現役合格率は、全体で30%前後と言われています。医学部合格者数全国1位の東海高等学校(愛知)の医学部現役合格率は33.3%、2位の開成高等学校(東京)は50.3%です。開智高等学校の医学部現役合格率は62.1%となります。この数値は、開智中学校からの中高一貫部の医学部現役合格率よりも高い数値となっています。
開智高等学校の受験対策なら東大先生
開智高等学校に入りたいけど何から始めたらいいかわからない…そんな方におすすめなのが、オンライン家庭教師東大先生です。
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開智高等学校とはどんな学校?
開智高等学校は、東武鉄道野田線東岩槻駅から徒歩約15分の立地にある共学校です。学校法人は、小学校から大学まで首都圏で9つの学校を運営しているため、関連校を持ちます。
教育プログラムは、高偏差値大学合格を目指したハイレベルな授業を行うことで有名です。学生は、学力に合わせた3つのコースに分かれて勉強することになります。加えて、開智中学校からの中高一貫部もありますが、異なる教育プログラムなので別課程という印象です。しかし、いずれも大学現役合格率が高く、「塾いらず」な教育プログラムが特に注目されています。
クラス編成は各学年の進級時に成績によって見直されるため、努力次第で上位クラスに移ることが可能です。一方、成績不良だと下位クラスに下がることもあります。
開智高等学校の概要
生徒数 | 1学年220名 3学年合計660名 ※高等学校より入学者のみ |
住所 | 埼玉県さいたま市岩槻区徳力186 |
交通アクセス | 東武鉄道野田線東岩槻駅 徒歩15分 |
開智高等学校では、多くの学生が東京大学・京都大学・医学部をはじめとする高偏差値大学へ進学します。成績によるクラスの入れ替えなどを意識して、学生らは日々切磋琢磨しています。口コミでは、塾・予備校に行かなくても大学に合格できると評判です。先生らの手厚いフォロー・友人らとの関係性・充実した設備が魅力となります。
もちろん手厚い大学受験対策だけではありません。探究学習やフィールドワークを積極的に行っており、教育を通じて自立性の確立を目指しています。
開智高等学校の制服は、男女ともブレザーとなっています。女子は、スカート・スラックスが選択できますが、チェック柄スカートが可愛いと評判です。
生徒を尊重してくれる学校!先生が本当に素晴らしい!
親身に相談にのってくれたり授業の質も高いので、予備校は行かず大学受験に臨める。生徒たちも穏やかでほんわかしているが、やるべき事はしっかりとできる。
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開智高等学校の特徴
開智高等学校は、栄東高等学校・大宮開成高等学校と共に、埼玉共学御三家の一つとして地元から慕われています。中でも医学部への進学者数が多く、例年30人以上の学生が合格を勝ち取ります。その理由の一つは、校舎2階に並んでいる3つの理科実験室です。
理科系(物理・化学・生物)授業の大半は実験形式で行います。知識を詰め込むのではなく、体験を通じて考察力を育むことに力を注ぐ教育が施されます。物事を明らかにする楽しさを学ぶことで、医学に関する興味へと繋がることが多いようです。
開智高等学校が高偏差値大学への進学が強い理由に、本校舎北にある北棟の存在があります。別名「隔離棟」とも呼ばれる施設です。3年生しか立ち入れないため、雑音を気にせず思う存分に受験勉強ができます。
開智高等学校での過ごし方
主な学校行事は、文化祭と体育祭です。学生が委員会を立ち上げ、計画・実行までを一貫してやり抜きます。高校生らしい学校行事は一通りありますが、開智高等学校での学校生活は、他校よりも青春を勉強に傾けているように思えます。
開智高等学校の授業は16時までなのですが、その後20時まで特別講座が開講されています。特別講座は、志望大学・科目ごとに講座は設定されており、大学入試の過去問題などを用いた問題演習を徹底的に繰り返します。受講料はもちろん無料です。
どれも受験生にとっては、魅力的な講座なのでほとんどの学生が受講しています。1・2年生にも、週に2日間特別講座が開かれています。開智高等学校に入れば「塾いらず」と呼ばれる所以がここです。
開智高等学校の学校行事
開智高等学校が力を入れている通例行事に、休暇期間中の講習会があります。春期・夏期・冬期にそれぞれ講習会が実施されます。いわゆる夏季(春季・冬季)講習と呼ばれるものです。1講座2時間の講習が、1日3~4講座組まれています。休暇期間中であっても、通常時相当の授業が受けられます。
参加は強制されていないのですが、3年生の講習受講率は98%と高いのが特徴です。講習会後に居残り勉強をする際も、先生たちが個別にサポートをしてくれます。一人当たり年間を通じると概ね20〜25日程度、講習会を受講しているようです。
日曜日以外は、夜の21時まで自習室が開放されています。講習終了後も、学校に残って一人黙々と勉強します。
開智高等学校に合格するためには
開智高等学校に合格する学生を一言で言い表すと「要領の良い子」です。国語・数学・英語の3科目受験であることと、数学と英語の難易度が高い入試となっています。試験対策は、まず戦略を練って効果的に勉強することが開智高等学校合格のポイントです。
開智高等学校入学試験においては、解法に慣れを必要とする問題が出題されます。例えば、数学においては、その計算式の過程もしっかり答案用紙に残す必要があります。過去問を何度も解き、試験の傾向を掴むことが合格の近道です。
また、制限時間の中で、着実にタイムマネジメントをしながら解答する能力が求められます。特に英語は長文読解問題が多いため、解答時間が足りなくなります。解答しやすい問題から解くなど、解法に工夫が必要です。
最重要ポイントは過去問対策
開智高等学校の入試問題は、若干クセのある問題が出題されます。基本的には標準レベルの問題が出題されるため、確実に解答できる問題で点数を稼ぐことが重要です。クセのある問題も冷静に見れば標準レベルなのですが、聞き方や問題の組み合わせによって難しく感じさせてきます。
クセのある問題に対応するため、過去問をしっかりやり込みましょう。例年、比較的内容が近しい問題が出題されているため、過去問を重ねることで対処方法が身につきます。あとは、標準レベルの参考書を各科目2〜3冊しっかりやり込めば、十分な試験対策となっているはずです。
開智高等学校の入試においては、試験の傾向と対策が何より重要となります。問題分析が苦手な場合は、塾や家庭教師の先生からアドバイスをもらうのがオススメです。
開智高等学校の受験対策は東大先生を利用しよう
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まとめ:開智高等学校の偏差値は68〜72とハイレベル
開智高等学校の偏差値は68〜72と非常に高い数値です。通常であれば中学生の早い段階から受験対策をしておかなければ、合格水準まで到達することができません。もし、受験までに時間がないと感じているならば、教育のプロによるアドバイスを検討してみて下さい。開智高等学校の入学試験は、傾向とその対策によって、合格をグッと近づけることができます。
開智高等学校に入学すれば、大学合格まで一直線です。大学現役合格率に力を注ぐ教育プログラムは、保護者からすれば非常に魅力的に映ります。現役で絶対に合格しようという校風は、勉強への熱意を奮い立たせ学生に必ず良い影響を与えます。また、開智高等学校は、教育フォロー面・施設面において勉強に集中できる環境づくりは日本トップクラスです。将来の夢を実現する上では、非常に魅力に溢れています。