東京都立江戸川高等学校は江戸川区松島にある男女共学の公立高校です。昭和15年の創立時から「文武両道」を体現している伝統校で、周辺地域では「江戸校」と呼ばれ親しまれています。
大手進学塾の標準偏差値は58とやや高めで、毎年9割前後の卒業生が四年制大学へ進学します。進学先は「日東駒専」を中心に「GMARCH」では法政・明治大学への進学者が多くなっています。
平成後期以降は「進学指導推進校」に指定されていて、「隔週での土曜授業」や「講習・補習」の他にも「スタディ・マラソン」と呼ばれる受験体験型行事を実施するなど、進学校としての環境は十分に整っているといえるでしょう。
この記事では、この記事では都立江戸川高校の受験生に向けて、合格の目安となる偏差値や内申点について詳しく解説をしていきます。学校のOB・OGや在校生の口コミもまとめて紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
- 都立江戸川高校の偏差値は男子は58、女子は56
- 都立江戸川高校の2024年の受験倍率は1.3倍と例年より低め
- 都立江戸川高校は推薦入試の方が高めで、男子は3倍、女子は4倍程度の高倍率
- 都立江戸川高校は学校行事が盛んで「青春偏差値」が高い
- 都立江戸川高校への合格を目指すなら東大先生!
都立江戸川高校の学校情報
それでは早速、都立江戸川高校の学校情報をみていきましょう。校則や学校行事についても簡単に説明していきます。
都立江戸川高校の基本情報
都立江戸川高校では「標準服」が用意されていて、終業式、入学式など指定日には着用することが決まっています。指定日以外は私服や体操着、部活動のジャージなど、自由な服装が許可されています。
同校には定時制課程があるため部活動の終了時間が早めになっていて、部活と勉強を両立させやすいという利点もあるようです。
学校行事では5月に行われる体育祭と9月に行われる文化祭の他にも、年2回開催される球技大会や合唱祭などさまざまなイベントが執り行われています。
都立江戸川高校の教育方針
都立江戸川高校ではOB・OGによる「ようこそ先輩ガイダンス」や、「卒業生に学ぶ会」といった進路選択に役立つ情報提供の場を用意することで、生徒の自発的な学習を促しています。受験勉強の体験談やその先にある職業についても具体的なイメージをもつことでより明確な目標を定めることができるようになります。
また、2年次(2学期)と3年次(1学期)に実施される「スタディマラソン」で学習習慣をつけ、目標校を意識し、学習内容を具体的にしていきます。これは、二日間に渡り、朝から6限までの長時間自習を行うというもので、終了時に行われる「第一志望校宣言」により受験勉強へのスムーズな切り替えが可能となります。
創立80余年の歴史を持つ伝統校ならではの整った環境の中で生徒は互いに刺激を受けて、3年生になると自然と勉強時間が増えていくようです。
都立江戸川高校の評判・口コミ
都立江戸川高校に実際に通っている在校生の口コミをまとめてみました。
【都立江戸川高校の口コミまとめ】
・青春偏差値80はダテじゃない!学生生活を楽しめる(女子)
・校舎は古いけど校庭も広くてのびのびできる(女子)
・欠点は駅から遠いことと、校舎が古いことだけ。(男子)
・私服だから楽。指定日に制服を忘れると反省文。(女子)
・普通にしてれば日東駒専には入れると思う(男子)
江戸高生の間では「青春偏差値」というキーワードが好んで使われており、同校のイメージを象徴しています。特に体育祭と文化祭は思い入れの強い行事になっているようで、参加する生徒の熱量は非常に高いものを感じることができます。
また、緩めの校則についてはおおむね好評で、服装や課外活動に関しても不満は出ていませんでした。部活動については、定時制課程があるため活動時間が少なくなるもののそれが却って両立させやすいという声も出ていました。
進路指導などについては、相談をすればきっちり対応してくれるとのことで、実際にはMARCHや日東駒専へ進学する生徒が多いようです。
都立江戸川高校の偏差値や入試に関する情報
ここからは受験生向けに都立江戸川高校の合格に必要な偏差値や内申点について説明をしていきます。実際の受験に役立つ併願校なども紹介していきますので、参考にしてください。
都立江戸川高校の偏差値
都立江戸川高校の偏差値は男子は「58」、女子は「56」辺りが合格率80%の目安ラインとなっています。
例えば、大手進学塾である市進学院の目標偏差値では男子の合格率60%の可能圏の偏差値が「55」、合格率80%の有望圏の偏差値が「58」となっています。
旧第三学区の学校としては「13校中3番目」の偏差値となっており、学区内では偏差値が高めの中堅上位校です。都立江戸川高校に確実に合格をしたいと考えている場合には、「58」程度の偏差値は確保しておきたいところです。
もしも偏差値が「55」近辺、もしくはそれ以下である場合には都立江戸川高校は「挑戦校」となってしまいます。その場合、合格率は五分五分かそれ以下となってしまいますので、確実に合格できるように志望校のレベルを下げるか、抑えの併願校をしっかりと用意しておくことが重要です。
引用:【2024年】東京都内の高校偏差値ランキング|国立・都立・私立高校まで一挙紹介
都立江戸川高校の合格に必要な内申点
東京都立高校の入試においては偏差値はもちろんのこと調査書(内申点)も非常に重要になってきます。
具体的には「学力検査における得点」と「中3・2学期内申点」の合計(1000点満点)で合否が決まることになり、その内訳は原則として全ての学校で「7:3」されています。内申点の計算式は 「5教科×5段階」+「実技4教科×5段階×2」=「65点満点」方式が採用されていて、各学校ごとに目安となる内申点も出されています。
都立江戸川高校の合格に必要な内申点の目安は、男子であれば「46〜48」、女子であれば「51〜53」となっていて、女子のほうが高めなので注意をしてください。
都立江戸川高校の入試情報(倍率・定員等)
入試倍率(2023年度) | 募集人数 ※カッコ内は推薦 | 推薦 | 一般 |
---|---|---|---|
男子(普通科) | 150(37) | 3.05 | 1.43 |
女子(普通科) | 136(34) | 4.41 | 1.63 |
【進研ゼミ 高校入試情報サイトより引用】
2023年度の入試では普通科[男子]の募集人数は150(一般)・37(推薦)、普通科[女子]の募集人数は136(一般)・34(推薦)となっていました。
倍率は入試年度によっても異なりますが、推薦入試の方が高めで、例年男子は3倍、女子は4倍程度の高倍率となっています。一般倍率はおおよそ1.4〜2.0の間を推移しています。
地元でも定評のある伝統的な進学校でここ数年の志望者は安定していますので、2024年度以降も倍率は横ばいになるのではないかと予想されています。
都立江戸川高校の併願校
都立高校を志望している場合、出願は推薦と一般の各1校ずつとなるため私立高校を滑り止めとして受験するのが一般的です。
また、いきなり本番を迎えてしまうと実力を出しきれないケースもあるため、同レベルの高校を併願しておくことで第一志望の合格率も上げることができます。
これらを踏まえて、都立江戸川高校を第一志望で受験する場合に併願されている学校を紹介していきます。
【私立学校】 | 偏差値 |
---|---|
専大附 | 58 |
二松學舎大学附属(特進) | 56 |
関東第一(特進) | 56 |
二松學舎大学附属(進学) | 50 |
【標準偏差値(市進 高校受験情報ナビ)より引用】
私立の併願校候補としては、専修大学附属高(偏差値58)や二松學舎大学附属の特進(偏差値56)がおすすめです。この2校は都立東高校とほぼ同レベルの学校のため実力を測るという意味でもちょうど良いため実際に併願する受験生も多いようです。
一方、滑り止めとしての受験を考えている場合には関東第一の特進(偏差値56)や二松學舎大学附属の進学(偏差値50)も候補となります。これらの学校はいずれも共学の中堅私立校となっているので、実際に受験をする場合には学校案内などで校風を確認しておきましょう。
【公立学校|旧第六学区】 | 偏差値 |
---|---|
城東高校 | 64 |
江戸川高校 | 58 |
深川高校 | 56 |
東高校 | 55 |
【標準偏差値(市進 高校受験情報ナビ)より引用】
公立を第一志望に考えている場合には、これらの学校も視野に入れておくとよいでしょう。
都立江戸川高校の進学実績
都立江戸川高校の卒業生の進路内訳は以下のようになっています。
卒業生進路(2022年度) | |
---|---|
大学 | 278 |
短大 | 1 |
専門 | 14 |
就職 | 1 |
受験準備など | 23 |
計 | 317 |
卒業生の9割以上が進学をしています。
都立江戸川高校の主要大学合格実績は以下のようになっています(※カッコ内は既卒生)
■早慶上智 | 5 |
---|---|
早稲田 | 1 |
東京理科 | 4 |
2023年度は私立の最難関大学へも5名の合格者が出ています。また、国公立大への合格も3名出ています。
■GMARCH | 109(46) |
---|---|
学習院 | 10(1) |
明治 | 24(1) |
青山学院 | 3 |
立教 | 19 |
中央 | 9 |
法政 | 44(4) |
難関私立であるGMARCHには毎年100名以上の合格者が出ています。現役合格率の高さも都立高校の特徴とも言えます。
■日東駒専 | 298(5) |
---|---|
日本 | 88(1) |
東洋 | 110(3) |
駒沢 | 36 |
専修 | 64(1) |
学校別の合格者数では東洋大学の110名が最も多く、次いで日本大学にも88名の合格者を出しています。
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ここまで、都立江戸川高校の偏差値や入試の特徴について紹介していきました。
都立江戸川高校のことを詳しく知ることができて、「都立江戸川高校に合格したい!」という気持ちが高まったのではないでしょうか?
しかし、都立江戸川高校への合格を確実なものにするためには、偏差値と内申をバランスよく上げていく必要があります。
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都立江戸川高校の偏差値・校風まとめ
都立江戸川高校の受験を考えている人は偏差値「58」というのが大きな目安となります。これに加えて内申点の目安は男子は「48」、女子は「53」程度を確保することで合格率が80%を超えてきます。
「成績が足りない」人や、「苦手な科目がある」という人には、独自の成績向上メソッドを用いた「東大先生」での学習がおすすめです。
都立江戸川高校は学校行事が盛んで、生徒間の雰囲気も非常に良い学校のため、第一志望としている受験生も多いでしょう。進学実績については日東駒専を中心に、難関私立大学への合格者も安定的に出ているため、自身の学力に合った大学を選ぶことが大事となりそうです。
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