武田塾は、「日本初!授業をしない。武田塾」で有名な進捗管理型の個別指導塾です。2013年から塾のフランチャイズ展開を始め、今では400校を超える校舎が誕生しています。主要なターミナル駅以外でも、広告塔のサンドウィッチマンの看板が目につきます。また、受験生ならYoutubeで一度は、武田塾チャンネルを見たことがあるでしょう。
学習の進捗管理を前面に押し出し、大きな反響を得た武田塾。ここまで大規模になったということは、教育システムが好評だった証と捉えることができます。ただし、これだけ急激に展開したとなると、一校舎一校舎の管理はしっかりと行き届いているのでしょうか。
この記事では、武田塾の口コミ・評判を参考にインターネット上などで「やめとけ」と言われる理由を徹底解説します!
- 武田塾の「授業をしない。」は、学習の進捗管理を指す!
- 武田塾がやめとけと言われる主な理由は「社長の違法賭博問題」「フランチャイズ経営」「訴訟トラブル」の3つ!
- 武田塾は通塾回数に対して料金が高い
- 武田塾は講師からの手厚いサポートが人気
- 武田塾は自分のペースで勉強したい人や勉強の習慣をつけたい人に向いている
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【経営面・トラブル】武田塾が「やめとけ」と言われる理由
サービス提供先がほとんど子どもの教育業界、ビジネス的な側面を包み隠さず前面に押し出しているため、保護者からは少し不安な声が上がっています。本部・一部の校舎であったトラブルが少し目につきます。
武田塾は、今や塾・予備校業界大手の一つとして数えられるほどです。関わる塾生・保護者・講師が多いことから一定数の否定的な意見が持たれることは仕方ありません。しかし、中には無視できないような意見も存在するため、武田塾が「やめとけ」と言われる理由をピックアップして紹介します。
【「やめとけ」と言われる理由①】社長の違法賭博問題
武田塾が不信感を大きく持たれた出来事といえば、創業者前社長の林氏の違法賭博問題ではないでしょうか。林氏は、違法行為の事実を認め、社長の職を辞任しています。
現場で指導しているわけではなかったので、直接的に塾生が不利益を被った訳ではありませんが、余計な心配事は抱かせたでしょう。
ポーカー賭博をしたとして、警視庁は1日、学習塾「武田塾」運営会社の前社長(37)やユーチューブの人気番組「令和の虎CHANNEL」の出演者ら男14人(25~42歳)を賭博容疑で東京地検に書類送検した。警視庁は14人が昨年6月~今年2月、都内でポーカー賭博を約60回行ったとみている。
引用)読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20220602-OYT1T50087/
林氏のX上での謝罪文はこちらです。
武田塾は、Youtube番組「令和の虎」「wakatte TV」など、インターネットを通じた宣伝戦略を主に取っています。少し過激な表現が用いられる内容もあり、不安に思う保護者が少なくありません。しかし、林氏の社長即日辞任など、塾生ら子どもが被害を受けないよう最大限配慮に努めていることが分かります。
TV・Youtubeなどのメディア露出をよく思わない場合、慎重に入塾を検討しましょう。
【「やめとけ」と言われる理由②】フランチャイズの弊害
武田塾が一気に増店した背景にはフランチャイズ展開があります。ほぼすべての校舎が直営ではなくフランチャイズです。
フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部企業(武田塾)と契約を結び、校舎を経営するシステムのことであり、つまり校舎ごとにオーナーが異なることになります。
素晴らしい運営マニュアルがあろうとオーナーの熱量次第では、大きな質の差に繋がります。実際に、塾生・保護者・講師それぞれからオーナーに対する悪評が散見されました。
フランチャイズによって全国展開している塾のため、同じ武田塾でも労働環境はオーナーによってかなり当たり外れがある印象。
引用:Openwork
武田塾の校舎を選ぶ際は、口コミ・校舎の雰囲気などをしっかり確認した上で入塾しましょう。武田塾だから大丈夫と考えるのはよくありません。武田塾は「やめとけ」と言われる原因の一つが、校舎間にある質の格差でしょう。
【「やめとけ」と言われる理由③】武田塾の訴訟トラブル
一気に大手塾の一角まで登り詰めた武田塾ですが、その道のりは順風満帆ではありませんでした。ネット記事をはじめ、週刊誌などでもトラブルが取り上げられています。ここでは、大きく取り上げられたトラブルを2つ解説します。
独禁法違反問題
2023年に武田塾は、東京地裁から独禁法違反に抵触する判決を受けて、裁判に敗訴しています。
フランチャイズ校舎の傍に直営校舎を作ろうとして、フランチャイズオーナーから訴訟を受け、優位的地位の乱用が認められました。この1件で、本部とフランチャイズとの間に溝があることが世に晒されました。これが一部のフランチャイズ先との問題だったとしても良い気はしませんね。
学習塾「武田塾」の運営会社(東京)がフランチャイズ(FC)加盟校近くに直営校を開校するのは違法だとして、FC校側が開校の差し止めを求めた仮処分の申し立てで、東京地裁(笹本哲朗裁判長)は運営会社による独占禁止法違反(優越的地位の乱用)を認め、開校の差し止めを命じる決定をした。決定は21日付で、FC校側が22日に記者会見して明らかにした。
引用)読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20231122-OYT1T50236/
著作権侵害問題
武田塾は、2022年12月2日に学習塾「開成教育グループ」の出版物等の多数記事を無断で利用したブログをアップロードした件について訴えられました。
こちらの訴訟でも、裁判の結果敗訴しています。
訴訟提起の流れは、開成教育グループのHPで公開されています。
当社は、2022年12月2日に、武田塾を全国で展開する株式会社A.ver及び武田塾吹田校を運営する株式会社アカデミー・オブ・ファースト・パシフィックに対して当社出版物等の多数記事を無断で利用したブログをアップロードする行為等の差止め、当該行為から生じた損害の賠償及び名誉回復措置等を求める訴訟を大阪地方裁判所に提起しました。
当社は、本件訴訟提起に先立って、上記2社と交渉を行った結果、上記2社は、無断利用の事実を認め、当該ブログ記事は削除したものの、当社が受け入れられない対応に終始しました。そのため、当社は、上記2社と今後交渉を重ねても、真摯な対応、及び再発防止の徹底を望むことができないと考え、やむを得ず、本件訴訟の提起に至りました。
引用:開成教育グループ
その後2023年12月26日に和解が成立していますが、二度も訴訟トラブルを起こし敗訴しているため、今後もトラブルが起こらないか注意が必要です。
当社、株式会社アカデミー・オブ・ファースト・パシフィック(以下「アカデミー」といいます。)、株式会社A.ver(以下「A.ver」といいます。)との間で行われていた武田塾吹田校舎のブログ掲載に関する訴訟については、令和5年12月26日付で和解が成立いたしましたことをここにお知らせいたします。
和解内容につきましては、アカデミー及びA.verから、当社に対し、それぞれ令和6年1月31日までに一定金額の解決金が支払われること等を内容としています。
引用:開成教育グループ
【「やめとけ」と言われる理由④】武田塾の口コミやらせ指示流出問題
2021年3月に、武田塾柏校の口コミが不適切であると問題になりました。
武田塾柏校をフランチャイズで運営する会社社員数人が、2021年3月、同地域にある別の会社が運営する武田塾校舎や競合他社の低評価口コミを投稿した。自校舎の生徒数を増やすため「新しく出来たところで先生も頼りない」などと投稿。内部調査で発覚し、運営本部は柏校のフランチャイズ契約を解除。
引用)アトム法律事務所HP https://atomfirm.com/compliance/cdatabase/20210312-28773
武田塾職員が自身の勤務先を高評価レビューしていることがSNSで拡散され、一定の信頼を失うことになりました。問題の発端は、不適切な形で口コミの投稿を指示するSNSのやり取り画像の流出です。自校舎への高評価だけでなく、競合他社に対して低評価する口コミの指示もあったため、武田塾本部より謝罪文書が出ました。
武田塾公式サイトで発表された謝罪文の一部はこちらです。
発覚の経緯
柏校のものとみられる不適切な口コミ投稿指示画像を内部講師がSNSに投稿
柏校を運営する株式会社アカデミー・オブ・ファーストパシフィック及び、全国の武田塾校舎への調査開始
柏校において、講師へ不適切な口コミ投稿の指示が行われていた事実が発覚
武田塾本部への内部社員の通報により、株式会社アカデミー・オブ・ファーストパシフィックの運営する他校舎においても不適切な口コミ投稿の指示が行われていた事実が発覚口コミ内容
引用:武田塾 口コミ投稿指示の調査報告とお詫び
・自校舎への高評価口コミ 多数
・競合他社への低評価口コミ 1件
・他法人の運営する武田塾への低評価口コミ 1件
【教育面】武田塾が「やめとけ」と言われる評判を調査
武田塾は「やめとけ」という口コミが見られますが、総じると個人の相性も強く影響していることが分かります。「授業をしない」という今までにないスタイルなので、合う・合わないが色濃く出ます。合わなかった人が過剰に反応しているだけの口コミも多数見られました。創業者が予備校で苦い思いをしたことから作られた塾であるため、様々な面で予備校に負けないという強い意思が感じられます。
【「やめとけ」と言われる理由①】武田塾は「授業をしない」?
武田塾で取られる教育システムとして有名なのが、「授業しない。」ことです。
一部の口コミでは、「授業をしないのにお金を取るの…?」と疑問の声が上がっています。
しかし、武田塾の「授業をしない。」は、いわば学習の進捗管理とコーチングです。
授業を受ければ成績が伸びるわけではないため、初めから参考書で進めていくのが確実であるという方針で、自学自習できる生徒の育成を目指しています。
実際に講師が行っていることは、宿題ペースの管理・質問対応・勉強法のアドバイスなどです。
進捗管理型の塾は武田塾だけではありません。近年、有名なところでは「CASTDICE」「ポラリスアカデミア」などがあります。Youtube番組「令和の虎」に出演し、武田塾同様に知名度をグッと上げました。
また、「オンライン家庭教師 東大先生」のように、学習の進捗管理に加えて授業を行うところまでをパッケージ化している塾もあります。現在の塾業界では、授業型・進捗管理型・ハイブリッド型から最も適した塾の形態を選択することができます。
【「やめとけ」と言われる理由②】料金設定が高い
武田塾は、大手予備校に比べれば少し安い料金設定になっています。ただし、授業ではなく進捗管理が主な指導内容となるため、この料金設定をどう考えるかは、入塾希望生とその保護者次第です。
口コミは以下の通りです。
生徒に割いている時間と、料金を比べた時に個人的には高すぎると感じる。
料金は高すぎます。他塾の倍以上。個別指導で市販の問題集を使い、なぜそこまで高いのかわかりません。
授業はなく、宿題をして確認テスト、質疑応答などのみなので高額だと思う。時間半分は確認テスト。
引用:塾ナビ
指導書(本)も自腹購入なので、この値段なら配布されてもよいと思った。
- 武田塾年間費用イメージ:約70万円前後
- 河合塾年間費用イメージ:約90〜100万円
- 東進衛星予備校年間費用イメージ:約80〜90万円
- 駿台予備校年間費用イメージ:約80〜90万円
※選択する授業数や希望進路によって、学費は大きく変わります。
【「やめとけ」と言われる理由③】武田塾ルートはおかしい?
武田塾では、進学希望大学のレベルに合わせて、いくつかの「ルート」と呼ばれる参考書の順番があります。
全教科の参考書を分析し最短で成績を上げるための参考書の順番を考えて、カリキュラムに落とし込んでいます。
ネット上では「ルートは本当に信用できるのか?」「ルートの参考書の量が多すぎておかしいのでは…?」という疑問の声が上がっています。
この参考書ルートがマニュアルとして全校舎に共有されているため、武田塾スタイルの教育の質が担保されています。十分な合格実績を有しているため、マニュアル自体を疑う必要はないでしょう。ただし、各校舎がしっかりマニュアルを先生・チューターに落とし込められているかが見極めのポイントになります。
武田塾を「やめとけ」と言われる原因は、このマニュアルがきっちり浸透していない校舎があるからだと思われます。
【「やめとけ」と言われる理由④】サボる塾生への対応
先生・チューターの質を疑う評判が散見されます。武田塾の講師試験で筆記試験は行われません。学力よりもコミュニケーション能力を重視しています。筆記試験がないからといって、難関大学出身者の先生がいないという訳ではありません。レベルが合わないと感じるのであれば積極的に相談しましょう。
逆に積極的に介入してくるが故に、「やめとけ」「距離を置いて欲しい」というコメントがありました。塾生とのコミュニケーションに関しては、評判通り塾業界トップクラスだと思われます。
「やめとけ」は本当に妥当?武田塾の口コミを調査
武田塾の良い口コミ
- 生徒が目指す進学先に合わせて的確なカリキュラムを組んでくれる
- 指導時間は個別の習熟度に合わせて細かく説明があり、次回指導日までのアドバイスも丁寧
- 先生たちが近くにいてくれるので、何か質問があった時に聞きやすい
- 進捗を確認するタイプの塾なので夏期講習などでプラス料金がかからないため、トータルで安いと思う
- 自習室の座席は占有できる上に、明るい照明とオープンな雰囲気で勉強しやすい
※「塾・学習塾検索No.1|【塾ナビ】口コミ・ランキングで比較」をもとに、まとめました。
丁寧で的確な指導が受けられたという声が多かったです。また、駅近・施設がキレイなど施設面を評価する声も多いです。良い校舎に入塾できれば、先生と二人三脚でモチベーション高く勉強が続けられそうです。
武田塾の悪い口コミ
- 週一回の通塾の割には高めかと思います
- 参考書は自分のペースに合ったものを自分で用意するので書店を何軒か探して回った
- 今まで勉強してこなかった子にとってはなかなかキツイ
- 確認テストの範囲を間違えたり、教師側の初歩的なミスが合った
- 志望校を伝えても、はっきり無理と言ってくれない。曖昧で目指す場所が明確でなかった
※「塾・学習塾検索No.1|【塾ナビ】口コミ・ランキングで比較」をもとに、まとめました。
週一回の進捗管理にかかる費用にしては、高いのでは?という声が最も多かったです。もともと勉強習慣がある子にとっては、うまく火をつけられるようですが、勉強が苦手な子にとっては付いて行くのが大変なようです。先生・チューターの可否に関しては、大きく意見が分かれます。
武田塾に向いている人
進捗管理型(武田塾) | 授業型(一般的な塾・予備校) | |
料金 | ○ | △ |
環境(身近な競争相手) | △ | ○ |
先生との親密度 | ○ | △ |
質問のしやすさ | △ | × |
苦手科目克服 | ○ | △ |
学習進度 | △ | ○ |
大学合格実績 | ○ | ○ |
内申点(定期試験)対策 | ◎ | △ |
社会的イメージ | △ | ○ |
武田塾と授業型の塾・予備校の特徴をまとめました。それぞれにメリット・デメリットがあることが分かります。
武田塾に向いている人は、こんな人!
- 他人を気にせず自分のペースで勉強したい人
- 理解が不十分だと次に進みたくない人
- 勉強習慣がない人
- 話しやすい先生を希望している人
- 内申点(定期試験)対策もしたい人
武田塾の進捗管理型・大手塾・予備校の授業型いずれにもメリット・デメリットがあります。また、週に1〜数回しか通塾しないため、分からないところをすぐに先生に聞けない点が双方の弱みのように感じます。
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武田塾は「やめとけ」のまとめ
武田塾の口コミ・評判を参考にインターネット上などで「やめとけ」と言われる理由は、いかがだったでしょうか。概ね、好評されている塾と言っても良いでしょう。「授業をしない。」という新しいスタイルの塾であるため、合う・合わないという観点から評価が大きく二分されていることが分かります。
学習の進捗管理というシステムは、武田塾だけが行っているものではありません。また、塾の中には「授業も進捗管理も両方行っている」ところもあります。料金に大きな差がなければ、授業・進捗管理の両方が受けられれば一番です。今回紹介する「オンライン家庭教師 東大先生」であれば、質の高い授業・進捗管理の両方が受けられます。
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