湘南高等学校は、神奈川県藤沢市にある県立高校です。OBには、石原慎太郎元東京都知事をはじめ、ノーベル化学賞を受賞した根岸英がいます。校風・進学実績も魅力的なので、神奈川県在住の中学生にとっては、憧れの学校の一つと言っても過言ではありません。
卒業後は、有名大学へ進学する者が多く、神奈川県立No2(偏差値)の高等学校に相応しい進学実績を誇ります。日本における最難関大学群として有名な「東京一工」に約70名が合格しています。もちろん、国公立大学・私立大学の医学部医学科への進学実績も十分です。湘南高等学校の学生らは、自身が掲げる「夢」に対して妥協せず、最大限の努力を惜しみません。
この記事では、湘南高等学校の進学実績について詳細に解説します。
- 湘南高等学校の超難関大学進学実績
- 合格者の多い学校群は、GMARCH
- 医学部医学科への詳細な進学実績
- 湘南高等学校へ進学するなら東大先生!
湘南高等学校とは
湘南高等学校は、神奈川県藤沢市にある県立高校で、神奈川県内では上位の偏差値を誇る高校です。日本一と言われる体育祭が有名ですが、超難関大学へも安定的に卒業生を合格させています。学生らは、学校行事や部活動を通じて一致団結し、お互いを助け合いながら日々受験勉強に励みます。学習環境がとても良いと評判の高等学校です。
湘南高等学校では、どのような進学指導を行い、卒業生らを難関大学に進学させているのでしょうか。ここでは、湘南高等学校進学実績の裏側を紹介します。
湘南高等学校の進学指導
湘南高等学校の教育において、特徴的なのが1コマ70分の授業です。一般的な高校は50分が授業時間です。湘南校生は、偏差値73の壁を突破して入学しているため、難なく70分授業に適応します。授業時間を長く持つことで、効率的に指導要領の内容を進めることができます。早期に高校の学習範囲が完結するので、3年次は受験勉強が中心です。
放課後には、大学の偏差値別特別授業があります。もちろん特殊な医学部医学科の小論文・面接対策も実施されます。
湘南高等学校の進学実績
高校の進学実績を測る指標の一つに、東京大学・京都大学・国公立医学部医学科への進学者数の確認があります。湘南高等学校は、関東にある高等学校なので京都大学への進学者は控えめですが、安定的に東京大学・国公立医学部医学科に合格者を輩出しています。
ただし、湘南高等学校は入学準備率が高めになっている点にも着目する必要があります。もちろん浪人をよしとしているわけではありませんが、湘南高等学校の学生には、一度狙った大学に合格するまで突き進むという強い意識が芽生えるようです。
周りのレベルが高いので、それに引っ張られるように自分の学力が上がっていってるのを感じます。目標である大学もみんなにつられて高くなりますが、そこからは先生のサポートもあるので、結局自分の頑張り次第で行けるか行けないかが分かれると思います。
参考)みんなの学校情報 湘南高等学校口コミ
2023年度 難関大学合格者数
湘南高等学校2023年 東京一工合格者 ※( )現役生 | |||
東京大学 | 20(14) | 京都大学 | 12(7) |
東京工業大学 | 14(12) | 一橋大学 | 23(20) |
湘南高等学校2023年 国公立大学医学部医学科合格者 ※( )現役生 | |||
京都大学医学部 | 1(0) | 北海道大学医学部 | 1(0) |
東北大学医学部 | 2(1) | 金沢大学医薬保健学域医学類 | 2(1) |
東京医科歯科大学医学部 | 1(1) | ー | ー |
湘南高等学校2023年度 早慶上理合格者 ※( )現役生 | |||
早稲田大学 | 166(121) | 慶應義塾大学 | 110(85) |
上智大学 | 56(37) | 東京理科大学 | 64(35) |
全国的に見てもトップクラスの難関大学進学実績を誇ります。ここ数年は、感染症の影響による自宅待機が影響してか、若干進学実績が下降気味です。それでも、東京一工へ70名近い合格者を輩出するなど、超進学校と呼ぶに相応しい進学実績校となります。
湘南高等学校の大学合格実績
湘南高等学校では、2020年・2021年にかなり高い大学合格実績を作りました。これらの年は、神奈川県立No1偏差値校の横浜翠嵐高等学校にも引けを取らない進学実績でした。しかし、2022年・2023年と少し進学実績が下降気味です。2024年は、その悔しさをバネに更なる飛躍を期待したいところです。学生らは、体育祭などで磨かれた団結力も駆使して、受験勉強に臨みます。チームワークが従来通り円滑になれば、さらに大学合格実績が伸びると予想されます。
国立難関大学(東京一工)への進学実績
湘南高等学校2023年 東京一工合格者 ※( )現役生 | |||
東京大学 | 20(14) | 京都大学 | 12(7) |
東京工業大学 | 14(12) | 一橋大学 | 23(20) |
2023年の実績を見ると東京大学20名・京都大学8名・一橋大学23名・東京工業大学14名の計69名が合格しています。さらに、53名が現役生なので東京一工合格者の現役率は77%です。合格実績から湘南高等学校の上位生は、相当な学力を有していることが分かります。
湘南高等学校は、3年次までびっしりと学校行事があるにも関わらず、ここまでの結果を残します。学生らの努力はもちろん、先生たちのサポート体制も素晴らしいことが伺えます。
医学部医学科への進学実績
湘南高等学校2023年 国公立大学医学部医学科合格者 ※( )現役生 | |||
京都大学医学部 | 1(0) | 北海道大学医学部 | 1(0) |
東北大学医学部 | 2(1) | 金沢大学医薬保健学域医学類 | 2(1) |
国公立医学部医学科の合格は、「東大合格より難しい」とも言われます。「その通り!」とは言えませんが、少なくとも都市部の国公立大学(東京科学大学医学部医学科や大阪大学医学部医学科など)は、偏差値・共通テストボーダーからも東京大学の一部学部群より難易度が高いことが分かります。医学部医学科合格の道は、本当に険しいと考えてよいでしょう。
2023年度は、卒業生の7名が国公立医学部医学科に合格しています。中でも驚きなのが、京都大学医学部医学科・東北大学医学部医学科・北海道医学部医学科と最難関中の最難関である旧帝大の医学部医学科に合格者を出しています。もちろん、忘れてはいけないのが東京医科歯科大学医学部医学科の合格実績です。国内における最難関大学の一つにも現役合格者を輩出しています。
旧帝大への進学実績
湘南高等学校2023年 旧帝大(東大・京大除く)合格者 ※( )現役生 | |||
北海道大学 | 19(13) | 東北大学 | 4(3) |
名古屋大学 | ー | 大阪大学 | 3(2) |
九州大学 | 4(1) |
旧帝大は、旧帝国大学の略称で、1886(明治19)年の帝国大学令にもとづいて設立された大学です。東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学の7校を指します。親の立場から大学進学を考えると、子の将来と学費面を強く意識します。そんな悩みを解決してくれるのが国公立大学への進学です。
国公立大学のネームバリューは、昔ほどのインパクトは無くなったかもしれませんが、もちろん今も尚健在です。地元企業と強固な繋がりを持ち、就活において優位性があります。また、学費も私学の半額程度なので、学費を出す親からすると大変ありがたいです。
東大・京大を除く旧帝大合格者は30名です。湘南高等学校では、進路指導もきめ細かく、本当に親身になって将来のことを考えてくれます。結果、旧帝大に進む学生のほとんどが理系学部を選択しており、より将来に活かせるよう研究施設が整った旧帝大を選択するようです。また、神奈川県にある国立大学の横浜国立大学については、32名が合格しています。
私立難関大学(早慶上理)への進学実績
湘南高等学校2023年度 早慶上理合格者 ※( )現役生 | |||
早稲田大学 | 166(121) | 慶應義塾大学 | 110(85) |
上智大学 | 56(37) | 東京理科大学 | 64(35) |
早慶上理は、日本の私立大学における最難関大学群です。中でも早稲田大学と慶應義塾大学は、知名度・就職実績などにおいて、さらに別格の立ち位置となります。湘南高等学校では、そんな早慶上理にも多くの進学実績を持ちます。年度によっては、横浜翠嵐高等学校より、多くの進学者を合格させたこともあります。
残念ながら、昨年の結果を上回ることはできませんでした。2022年465名合格に対し、2023年396名合格と15%ほど合格者が減少してしまいました。しかし、難関私立大学では、内部進学に力を入れている傾向にあり一般選抜枠が減少傾向です。難関私立大学の一般選抜入試が今まで以上に狭き門になっている点を考慮しなければなりません。
GMARCHへの進学実績
湘南高等学校2023年 GMARCH合格者 ※( )現役生 | |||
明治大学 | 225(149) | 青山学院大学 | 69(49) |
立教大学 | 54(40) | 中央大学 | 61(39) |
法政大学 | 90(41) | 学習院大学 | 5(2) |
GMARCHは、首都圏にある大学であるものの、全国的にも人気が高い大学群です。湘南高等学校における進学実績のボリュームゾーンは、GMARCHになります。2023年は、合計504名が合格しました。例年であれば、1校500名の進学実績は、全国TOP10クラスに入るGMARCH進学実績です。さらに公立高等学校に絞るのであれば、TOP3クラスに入ります。
その他大学への進学実績
GMARCHよりワンランク下の偏差値帯である成成明学への進学者は、50名程度です。湘南高等学校のここ数年の動向を見ると、GMARCHに合格でなければ1年浪人して再チャレンジするという傾向が伺えます。
残念ながら湘南高等学校では、私立医学部への進学実績を公表していません。ただし、2023年は医学部を持つ私立大学9校への進学が確認できます。ここから、5~10名程度は、私立医学部へ進学していることが推察されます。
- 慶應義塾大学
- 東京慈恵医科大学
- 順天堂大学
- 東京医科大学
- 日本大学
- 東海大学
- 愛知医科大学
- 関西医科大学
- 兵庫医科大学
湘南高等学校の進学実績まとめ
湘南高等学校の進学実績は、いかがだったでしょうか。入学には、高偏差値・内申点を求められますが、相応の進学実績の恩恵が受けられます。何より公立の高等学校であるにも関わらず、最難関大学・医学部医学科へ合格できる点が魅力です。2次試験で科せられるハイレベル問題に対応できる応用力も、教育の中で十分に培われます。
保護者様にとって、湘南高等学校への進学はとても魅力的に映るでしょう。しかし、入学のためには学力面の向上だけでなく、中学校での内申点獲得にも力を注がなければなりません。全国模試ばかりに注力して、定期試験を疎かにしていると後々、大変なダメージになるかもしれません。勉強の計画作りに不安があるなら、授業だけでなくスケジュール管理もしてくれる塾・家庭教師の力を借りてみてはいかがでしょうか。
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