化学の参考書ってどれを使えばいいの?
自分のレベルに合っているのはどれ…?
このようにお考えではありませんか?
化学は高校において「化学基礎」と「化学」の2科目に分けられて学習する科目です。理系で学習するものというイメージがあるかもしれませんが、「化学基礎」の分野は文系でも必須科目になっている大学が少なくありません。
当然、理系受験では必須科目であり、幅広い知識や思考力が問われるのが化学です。しかし、難しい印象があるかもしれませんが、生物や物理の理解につながったり日常生活との結びつきがあったりと、楽しみながら学習を進めていけるものでもあります。
化学を学習する際は、適切な参考書を使うことで基礎の見直しや応用力をつけることが可能となります。そのためには、自分の学力や受験で必要となる分野の一冊を選ぶことが重要です。
この記事では、化学の参考書の選び方やおすすめ参考書10選、使い方や注意点などについて解説していきます。参考にして志望校合格や成績アップを成功させてください。
- 化学の参考書おすすめ10選の概要やレベル
- 化学の参考書の選び方、使い方のポイント
- 化学の参考書を選ぶ際の注意点
- 参考書での独学が不安な場合は「コーチング塾」の利用も検討する
- 受験のプロの指導で化学の成績を確実に上げたいなら「東大先生」がおすすめ!
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【決定版】化学の参考書おすすめ10選をレベル別に徹底比較
化学の参考書としておすすめの10選について、概要やレベルと併せて比較してみたので紹介します。
参考書 | 概要 | レベル |
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに | 化学基礎の分野を全7章に分け、各章を授業→まとめ・練習問題の形式で進めていく一冊 フルカラー版で見やすさと分かりやすさを追求 | ★ |
鎌田の理論化学の講義 | 人気講師による大学入試突破のための理論化学の解説本 理論化学に関する知識や応用力が効率よくつけられる一冊 | ★ |
鎌田の有機化学の講義 | 見落としがちで大事な部分をわかりやすく説明した一冊 有機化学の捉え方がわかり、知識や応用力や効率よくつけられる参考書 | ★★ |
福間の無機化学の講義 | 無機化学の捉え方がわかる一冊 大事な事柄を入試に直結する方法でわかりやすく説明 | ★★ |
共通テスト過去問レビュー 化学基礎・化学 | 2024年の大学入試共通テストに加え、センター試験も含めた過去問に取り組める一冊 共通テスト対策におすすめ | ★★ |
化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 | 合格への基礎力を万全にしたい人向けの演習書 思考力や対応力がつく良問を100題以上厳選して収録 | ★★★ |
化学重要問題集 化学基礎・化学 | 新課程に対応した重要問題を集めた化学の受験対策に必須の問題集 入試の良問を精選して配列しているので効率よく学習が可能 | ★★★ |
化学[化学基礎・化学]標準問題精講 | 難関国公立や早慶、医学部を目指す学生向けの問題集 他に、入門問題精講、基礎問題精講もあるのでレベルに合わせた選択が可能 | ★★★★ |
化学の新研究 | 教科書本文の一字一句を詳しく解説 難関大学・医学部の入試対策向けとして詳細な解説と良問が充実 | ★★★★★ |
化学の新演習 | 医学部・難関大学の入試対策問題集 現行過程の入試に対応 頻出・重要問題を厳選して掲載 丁寧で詳しい解説が充実 | ★★★★★ |
なお、レベルはあくまで目安としていただき、自分の学力や用途に応じた参考書を選ぶようにしてください。
化学の参考書おすすめ10選
ここでは、おすすめの化学参考書10選について、それぞれの特徴などを解説していきます。
現在の学力や志望校のレベル、試験科目等によって適切な参考書も変わることに注意してください。
【化学の参考書】基礎レベル向け
ここで紹介する化学の参考書は、高校基礎レベルから学んでいけるものとなっています。
化学が苦手な人や、これから化学の学習を始める人に最適の一冊となるでしょう。
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに
「鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」は、化学基礎を7つの章に分けて、授業からまとめ・練習問題という講義形式+演習になっている参考書です。
頻出語句の強調やカラー図解、難語の解説などが充実しているため、化学な苦手な人でも少しずつ理解を深めていけるようになっています。
鎌田の理論化学の講義
人気講師の鎌田先生による、大学入試突破に必要なノウハウを詰め込んだ「化学のバイブル」とも呼ばれる参考書です。
「理論化学のとらえかた」を理解することができるため、知識がしっかり定着し、効率よく応用力をつけることが可能になります。
鎌田の有機化学の講義
解けない原因となっている見落としがちな事柄をわかりやすく説明している一冊です。大学入試突破に直結する方法で解説してくれるため、効率よく知識が定着していきます。
有機化学のとらえかたをしっかり学ぶことのできる参考書として、受験生から幅広く指示されています。
福間の無機化学の講義
こちらも人気講師による無機化学の講義+演習となっている参考書です。無機化学の捉え方や大事な事柄をスッキリと解説してくれます。
大学入試突破に必要な無機化学の知識や応用力をしっかりとつけることのできる一冊となっています。
【化学の参考書】標準大学レベル向け
ここでは標準レベル以上の学習におすすめな化学の参考書を解説します。
基礎が固まってきた人や、更に得点力を上げていきたい受験生におすすめです。
共通テスト過去問レビュー 化学基礎・化学
2024年大学入学共通テストに加え、過去のセンター試験も含めた過去問に取り組むことができる問題集タイプの参考書です。
共通テストとなって、思考力や読解力が問われる問題が見られる一方、センター試験を継承したものも数多く出題されているため、共通テスト対策としておすすめの一冊となっています。
化学[化学基礎・化学]基礎問題精講
こちらは合格への基礎を万全にしたい人向けの参考書です。国公立二次や私立大の入試を徹底的に分析し、頻出の標準的な問題の解き方をわかりやすく説明しています。
基礎とついていますが、入試での実戦力や応用力をつけるために必要な重要問題が100問以上厳選されていますので、様々な応用問題へ対応する実力をつけることもできるでしょう。
化学重要問題集 化学基礎・化学
新課程にも対応しており、化学の受験対策には必須の重要問題集です。入試頻出の良問が精選して配列されているため、効率よく化学基礎・化学の入試準備を進めることができます。
毎年一部の問題を入れ替えており、最新の入試傾向に沿った演習による対策をすることができます。
【化学の参考書】難関〜最難関大学レベル向け
ここでは、難関から最難関レベル対策におすすめの参考書を紹介します。
先に紹介した参考書が完璧になった人、化学が得意である程度の得点力がすでにある人が取り組んでいくことで、最難関大学突破に向けた実力をつけることが望めます。
化学[化学基礎・化学]標準問題精講
基礎問題精講と同じ著者による問題集型の参考書です。こちらは、最難関の国公立大学や早慶、医学部を志望する受験生向けとなっています。
基礎をしっかり固めた後に取り組むことで、難関入試問題に対応できる実力をつけることができる一冊です。
化学の新研究
「化学の新研究」は理系大学受験突破を目指すための一冊となっており、比較的難易度の高い参考書となっています。
化学に関する語句の一字一句を詳細に解説しており、理系の難関大学合格のために必須の一冊と言えるでしょう。
化学の新演習
「化学の新演習」は「化学の新研究」の姉妹編として、比較的難易度の高い化学の問題集となっています。難関大学や医学部の入試対策として適した一冊です。
近年の入試問題から頻出のものや重要ポイントが厳選されています。「化学の新研究」と併せて取り組むことで効果的に学習を進めることも可能です。
化学の参考書の選び方
それでは化学の参考書の選び方について主なポイントを解説します。
用途に合っているか
化学の参考書には、主に知識を習得するための「講義タイプ」と演習と解説が中心の「問題集タイプ」があります。検討している参考書が、自分が必要としている用途に合っているかを必ず確認するようにしてください。
また、それぞれのタイプでも学力や志望校に応じてレベルが異なりますので、タイプだけで判断しないように注意が必要です。
レベルは適切か
「参考書を買ったけど難しすぎて挫折した」という話をよく聞きます。
化学は基礎からしっかり固めて、徐々に難しい理論や発展内容に進んでいくべき科目です。
基礎レベルからやり直すことは遠回りのように見えるかもしれませんが、自分の学力レベルに合った参考書で学んでいくことが結果的には成績アップの近道となります。
また同時に、志望校の入試で必要となるレベルの把握も重要です。
基礎固めをしっかりやっても、志望校のレベルに届かないまま勉強時間が無くなっては意味がありません。
自分の学力、志望校のレベル、残りの期間などから逆算して参考書選びや学習計画作りをするようにしましょう。
自分の学習タイプに合っているか
人間の性格や好みと同じように、学習タイプも個人差があるものです。
「自分の部屋が一番捗る」人もいれば、「自習室で他の人と一緒に勉強するのがいい」という人もいるでしょう。
参考書においても、先に挙げた「講義・問題集」といったタイプの中でも、「文字中心」「図解が豊富」「カラーあり」「マンガ形式」など様々な特徴が存在します。
文字情報からの理解が好き、図解でイメージするのが良い、など、自分が得意な学習の仕方に応じて参考書を選ぶことも重要となってくるでしょう。
化学の参考書を選ぶ際の注意点
ここでは、化学の参考書を選ぶ際の注意点を3点解説します。
間違った参考書選びをしてしまうと、時間とお金を無駄にしてしまうため注意が必要です。
① 最初から難しい参考書に手を出さない
最も多い失敗の1つが、「いきなり難しいものを買ってしまい、結局使わなくなった」ではないでしょうか。
そうならないためには、まず自分の学力レベルを正確に把握することが大切です。
- 化学の基礎を理解しているか
- 参考書の内容は自分でも理解できそうか
- 志望校や共通テストで必要なレベルはどの程度か
このような点をしっかりと確認してから参考書を選ぶようにしましょう。
② いきなり何冊も買わない
講義タイプ、問題集タイプ、発展タイプなど化学の参考書には様々な形式があります。
しかし、いずれ使うからといっていきなり複数の参考書を購入するのは失敗のもとです。結局どれも中途半端になってしまい、成績がアップしなかったという結果になりがちです。
そうならないためには、「1つの参考書を繰り返し読み込む」「全体像を把握して細かい点を復習していく」「苦手な分野を克服してから次に進む」などの使い方が重要です。
将来的に複数の参考書が必要になることもありますが、いきなり何冊も買うことは止めておきましょう。
③ 自分に適した参考書に何度も取り組む
化学では多くの語句や計算式、理論などが出てきます。その上で高得点を取るには、知識や理論を体系立てて理解しておく必要があります。
そのためには、自分に適した参考書を復習しながら何度も取り組むことが重要です。
特に間違えた問題に対しては、「どこを間違えたのか」「なぜ間違えたのか」「どうしたら次回は間違えないか」をしっかり分析しましょう。
参考書に何度も取り組むことで、問題や知識に対する解像度が上がり、テストでの点数もアップしていきます。
化学の参考書の効果的な使い方3選
化学においても他教科同様、基礎からしっかり固めていくことが重要です。まずは基本参考書の内容をきちんと理解することから始めましょう。
ここでは、参考書を効果的に使うための方法について3つ紹介します。
① 自分の学力を正確に把握する
まずは自身の化学に関する学力を正確に把握しましょう。
化学の参考書には様々なレベルと分野があるため、「学校の授業内容は理解できているか」「基礎はしっかり固まっているか」「理解が不足しているのはどこからなのか」など、自分の状況を確認することで適切な使い方が見えてきます。
② 学力や志望校の入試内容に適したものを使う
自分の学力や志望校のレベルに合っていないものを使ってしまうと、時間と労力を無駄にしてしまいます。
化学の参考書を使う際は、志望校の過去問や入試情報を確認して、レベルに合ったものを使うことが重要です。
ただし、志望校のレベルが高いからといって、現状の学力に見合わないものをいきなり使うことは止めましょう。化学の基礎部分から固める必要がある場合は、しっかりとそこから始めるようにしてください。
③ 問題は復習をしながら繰り返し解く
参考書の問題は解説をしっかり確認して、復習をしながら繰り返し解くことで確実な力が身についていきます。まずは1冊の参考書を徹底的に使いましょう。
よくあるケースとして、参考書の問題は答え合わせをして終了してしまうことがあります。しかし、せっかく学習をしているのに答え合わせだけではあまり意味がありません。
「なぜ間違えたのか」「どこで間違えたのか」「どうすれば次は間違えないか」
こういったことを考え、改善できるようにしなければ化学の真の実力はついていかないと言えるでしょう。参考書の講義部分や解説を熟読し、何度も復習をすることで確実な得点力がついていきます。
化学の学習に最適の参考書おすすめ10選!(まとめ)
化学の参考書に関する情報はいかがだったでしょうか?
今回は、おすすめ10選の概要やレベルに加え、参考書の選び方や使い方などを解説してきました。
化学の参考書を選ぶ際は、自分の学力や志望校レベル、入試内容に合わせたものを選ぶことが重要です。
また、いきなり難しいものに手をだしたり、たくさんの参考書を買うことは止めましょう。自分に合った1冊を徹底的にやり込むことが大切です。
本記事を参考に自分に合った化学の参考書を選び、ぜひ成績アップや今後の学習に活用してください!
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